パパママの非常事態、その前に。パートナーを守るために知っておきたいこと

himaguriです。
今日は、親子だけで生活している、核家族のあなたに向けて記事を書きます。
夫婦で子育てをされているかと思いますが、パートナーが突然、いなくなってしまったときのことを想定されたことがあるでしょうか?
いなくなる、というのは少し大げさかもしれませんが、病気や怪我、あるいは重要な用事で、子育てや家事ができないような事態は、普通に起こりえます。
うちでも現実にそんなことが何回かありました。ある日の朝、妻が腰痛で動けなくなってしまったのです。
悪いことは重なるもので、私はその日、抜けられない仕事があり、7時半~17時まではどうしても仕事に行かねばならない状況でした。
後ろ髪を力士に引かれる思いで、出かけたことを覚えています。
見通しが甘かった、といえばそれまでなのですが、そのとき体験したこと、調べたことを、記事にしておきます。
パパっと読むための目次
子育てにおける非常事態を想定しておこう:仏の妻/夫を持つ方は要注意!
夜間授乳は基本的にしんどい
この記事を書こうと思い立った背景ですが、ここ数日、夫婦であまり寝れていません。
うちでは、1歳1週間の現在も、夜間授乳を続けています。これまで完母(完全母乳、の略。粉ミルクを使わず母乳のみで育てる育児のことです)で育ててきている分、夜中は毎日、妻が2回は起きて授乳をしています。
妻にはほんとうに頭が下がる思いです。私がグーグー寝ている間も、ぶつ切りにしか睡眠を取れないまま、意志を奮い立たせて授乳をしているのですからね。
ちなみに女性は、ママになると、赤ちゃんの泣き声にとても敏感になります。ちょっとした泣き声でも、起きます。これまで10の音量でも起きなかったのに、1の音量でぱっと起きてしまうように、脳が変化するのです。
対して男性は、パパになっても脳がママほど劇的に変わりませんので、起きないこともあり、それがパパへの不満となっているママも多いようです。
そんななか、うちの妻は、
と、仏の顔でいつも言ってくれます。
非常に合理的で、冷静だといつも思います。なかなか言えることではありません。
ともあれ、夜間授乳は今でこそ2回程度まで減りましたが、生まれてから半年くらいまでは、3~4回は起きていました。しかも眠りがどういうわけか浅いときは、寝ながらぐずったり、起きてしまったりして、ほぼ徹夜に近いときもよくありました。
ここ数日、どういうわけかそんな状態で、睡眠をいつも通りにとれない日が続いています。
そのくせティ子は日中は元気そのもので、朝などは
などと言って乱舞しているから困ったものです・・
妻もかなりグロッキーです。そして私は仕事があり、定時に上がってはいますが、妻が立ち直るに充分なアシストやケアをしきれていません。
失って初めて気が付く、日常のありがたみというものを、妻と噛みしめております・・・
「まだいける」「なんとかなるかも」は要注意
あれ、これってなんか前もあった気がする。
そうです。これ、冒頭の腰痛の時と完全にデジャヴです。
うちの場合ですが、睡眠がよくとれず、二人で頑張って、なんとかなるかな~?と思っていたらドカーンと、大きなトラブルに繋がってしまうことが多いです。
この「頑張って」という点。特に頑張り屋さんの妻/夫を持つ方は要注意、黄色信号です。
「頑張って」というのは「いつものように」よりも上で、いつもを100%だとすると、100%以上の出力を出しているということで、つまり無理をしているということです。
あまりに無理が過ぎると、どこかでそのしわ寄せがやってきます。うちの場合は、妻の腰痛というかたちでした。
仏のように無心で頑張ってしまうパートナーがいるあなたは、その黄色信号に注意が必要です。
外に出て働いていると、パートナーの大変な時にできることは限られる
当日朝、妻の第一の言葉は「おはよう」ではなく「腰が痛くて動けない・・」でした。
出勤まであと30分。それまで、当日派遣のベビーシッターや、地域の子育て支援などを調べましたが、その日は日曜日ということもあり、当日ではどこのサービスも受けられませんでした。
東京や大阪などの大都市圏ならまだしも、その他の地域で当日派遣のベビーシッターを見つけることは、現状不可能に近いということを知りました。
その後私は、なすすべもなく出勤・・・腰痛+寝不足で寝たきりの妻と娘を置いて仕事に出かけるときの、なんとも心細い気分は、今でもよく覚えています。
昼休みの1時間で、弁当と飲み物を買って帰り、家に置いておきました。(その時妻と娘は寝ていたので、LINEだけ入れておきました)
そして、翌日以降も私が出勤だったため、おばあちゃんに助けを求め、その日の夜に来ていただきました・・・急な要請にもかかわらず、快諾してくれ、大変、助かりました。
私のように赤信号を点灯させてしまう前に、備えておきましょう。
非常事態に備え、調べておくべきこと
このようなことがあり、核家族だと、非常事態にとれる手段がかなり限られることを実感しました。
この経験上、いざという時のために、以下の4点を日ごろから意識してやっておかれることをお勧めします。
対策①そもそも非常事態にならないよう、予防する
対策②周囲に助けを求められるようにしておく
対策③地域の子育てサービスを利用する
対策④ベビーシッター、家事代行サービスを利用する
※表をつくってみました。
対策①そもそも非常事態にならないよう、予防する
そもそも論ですがこれが一番だと思います。
自分とパートナーのキャパシティをきちんと把握し、体調管理をしっかり行うこと。
家事の負担は、日ごろからできる限り軽減するよう工夫します。
・食洗機や洗濯乾燥機を使い、自動化する
・洗濯物はたたまないと割り切る
・掃除の頻度を落とす
・疲れている時は、食事は外食か出前で済ます
・日用の食材は生協などを利用し、買い物の負担をなくす
などなど。アイデアはたくさんあります。これらをどの程度採用し、いつもの生活に組み込むか、パートナーと何度も話し合いましょう。
対策②周囲に助けを求められるようにしておく
おじいちゃん、おばあちゃんが近くにいればそれが理想ですが、実家が遠い場合などは、おいそれとはいきませんね。
ご近所さんや友達に助けを求めるという方法もありますが、かなりハードルが高いです。うちでも実践できていません。
すこし視点を変えて、あなたの職場の人、身の回りのサービスに目を向けてみましょう。
私の場合は、当日私でしかできない仕事を入れていたために、力士の手を振り払って出かけなければなりませんでしたが、普段の仕事の仕方を工夫して、自分がいなくなっても回るような仕掛けを打っておくことで、万が一の時に休ませてもらえる確率が高まります。
理想論かも知れませんが、これを意識するとしないとでは、自分の言動も変われば、周りからの見方も変わってきます。
「普段、一生懸命やってくれているし、こんな時くらい休ませてやろう。」と、周りから評価をしてくれるかも知れません。
栗田正行さんはこれを「時間を貯蓄する」と表現し、とてもうまい言い方だなぁと感じたので、引用させていただきます。
あとは①とも重複しますが、例えば出前を取るとか、Amazonのサービスを利用するのも一つの手段です。
助けを求められるように、サービスの種類や利用方法などを頭に入れておくと、対応の幅が広がります。
対策③地域の子育てサービスを利用する
子育ての支援は国を挙げて厚生労働省が推進していますので、あなたの住む地域でも何らかの子育てサービスが必ずあるはずです。
市役所のページには、それが詳しく載っている可能性が高いです。
私の住む市では、託児で子供の面倒を見てくれるサービスがあり、万が一の時のために事前登録をしています。
費用も、プロよりもかなりリーズナブルですが、融通の利き方、スピード感といった点では、プロに頼んだ方が良い場合もあるでしょう。
また、基本的にはボランティア、志願によるサービスであることをわきまえるべきです。
対策④ベビーシッター、家事代行サービスを利用する
かなり割高ですが、プロのベビーシッター、家事屋さんに依頼する方法です。
訪問、託児、サービス内容の要望など、かなり細かく指定ができます。依頼してからのスピード感も、地域の子育て支援事業よりも優位であることが多く、実際に多くの企業がそれを謳っています。
ただし、よほど大きな都市以外は、当日に対応できる方、サービス提供企業の母数が格段に落ちます。
実際に、私の今住む京都では、対応可能な方が2名しか見つからず、値段も高額だったため、断念しました。(日曜日という要素も大きかったのでしょうが)
スポットでお願いしたい、というケースには少し不向きなように感じました。
月単位もしくは週単位での契約が必要で、依頼できるのは翌日から。土日祝日は営業していない、というところが多かったです。
共働きなどで、普段から定期的に依頼をする方であれば、もっとうまく利用できると思います。
終わりに:夫婦で協力して、できることをしましょう
私の実体験に基づく子育て中の非常事態と、その対策をまとめてみました。
読み返してみると、あまり即効性もなく、これは有用!という情報ではなかったかも知れません。
しかし、想定しておくとおかないとでは雲泥の差です。私たちの失敗を反面教師とし、あなたが大変な状況におちいる前に「気をつけよう」と思って頂けたならば、それだけでよかったと思います。
普段の生活にもつながっているお話でしたが、普段から、どれだけゆとりを持って暮らせているかは、よく意識し、日々改善していきたいものです。
できることは準備する。できないことは無理にしない。線引きが大切です。
一度、あなたのパートナーと話題にしてみることをおすすめします。
以上、子育て中の緊急事態についてでした。
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