【赤ちゃんの肌トラブル】アトピーとアレルギーの違いがわからなかった私が、それぞれについて説明します

himaguriです。
私は昔、「アトピー」と「アレルギー」の違いが分かりませんでした。
私自身が小さな頃から、それらに悩まされることが少なく、あまり身近に感じられていなかったのが原因といえます。
妻もそこまで重度のアトピーやアレルギーがあるわけではなく、それは今思えば幸運なことだったのだと思います。
何故そう思うようになったのかというと、うちにきた娘はこの1年間、これらに悩み続けたからです。
「アトピー」や「アレルギー」は、たとえ親に全く症状がなかったとしても、子にあらわれる可能性があります。
たとえ遺伝子が同じ一卵性の双子でも、同じようなアレルギー症状が出ることは五分五分くらいだそうです。
それくらい未知の部分が多く、誰にでも起こりうる症状なのです。遺伝の要素は、無関係よりは多くなる、という程度ですね。
そのため、脅すわけではありませんが、あなたの赤ちゃんも等しく、これらに悩む可能性があるということです。
赤ちゃんのアレルギーやアトピーについては、これらに悩んできた実体験として、同じ悩みをお持ちのあなたに役に立つように、お話できるすべてをこのブログ上で公開していきます。
アレルギーも、アトピーも、難しいんですよね。とにかく、わかりにくい。いろんな本、どんなサイトを見ても、ストンと頭に入ってこない。
私の知識のスタート地点は、冒頭でふれた通り「アレルギー」と「アトピー」の違いもわからなかった、というところです。そのためそこから、誰でも分かりやすいように、私の学んだことを説明していきますね。
パパっと読むための目次
アレルギーとは
まずアレルギーですが、そもそもの原理は人間の「免疫」が、自分の体にとって不利なかたちで反応として現れることです。
免疫とは、一度かかった病気を体が記憶してくれ、その病気の原因物質に対して抵抗してくれる機能のことですね。
本来であれば、体を守るための機能であるこの免疫が、体に侵入してきた「アレルギーのもととなる物質(アレルゲン)」に対して、過敏な反応をした結果、体に不利な症状が出るのが、アレルギーです。
例えば以下のような症状です。
・アトピー性皮膚炎
・じんましん
・ぜんそく
・花粉症
つまりアレルギーは、アトピー性皮膚炎の原因のうちの一つであるといえます(アレルギー以外の原因については、アトピー部分で説明します)。
何にアレルギー反応が起きるかは、冒頭でも触れたように、双子でも一致しない世界ですから、完全に個人の体質によります。
アレルギーの未知の世界
こうしたアレルギー反応についてですが、現時点でその仕組みが完全に解明されていません。
私もアレルギーについては、「特定の食品を食べたとき、じんましんが出ること」という程度の認識だったのですが、それだけではない、様々なケースがあるようです。
・そのアレルゲンに対して免疫がなくても(初接触でも)起こる場合がある
・アレルゲンを体内に取り込んでも、すぐに症状が出ない場合がある(1〜2日後など)
・アレルゲンが肌に接触した場所と、全く違う場所に症状が出る場合がある
・特に時間が経ってから症状が出た場合、そのアレルゲンに対して免疫がないケースの方が多くなる
まさに「よくわからない」という状況ですが、これは本当にまだ誰にもわからないんです。
もちろん、すぐに症状が出るのはよく知られた通りで、最も分かりやすく、いっけん筋も通った形なのですが、それはあくまで大多数のケースということですね。
割合としては少数派ながら、上のような分かりにくく、みたところの筋も通らないというケースも存在するということです。
時間が経っていると、そのぶん他の色々な影響も受けていくことになりますので、原因があやふやになっていってしまうのは、なんとなく想像できる部分ではあります。
こういった側面があるので、アレルギーはまだまだ、世界中で研究途中のものというわけです。
アトピーとは
「アトピー」と通称、いわれていますが、正式な名称は「アトピー性皮膚炎」です。
先に述べたように、アトピー性皮膚炎はアレルギー反応が「原因のうちの一つ」になることがあります。
特徴としては、ほぼ全身にわたる、かゆみを伴う湿疹(肌がまだら状に赤くなること)です。
体に左右対称にあらわれ、特に顔や首、肘やひざ、脇などの関節部分や耳の付け根などが代表的な場所ですね。
ちなみにティ子の場合、顔以外のすべての場所において、湿疹が出ました。
それはもうカユそうで、裸になるといつも手は首や肩、お腹や腰をガリガリガリ・・・
切れるまで遠慮なく掻き続けるので、いつもカサブタが絶えませんでした。
見ていて非常につらかったですね・・
アトピーはアレルギー要因とそれ以外の要因によって発症することが多い
アトピー性皮膚炎は多くの場合、上であげたような「アレルギー要因」と、「それ以外の要因」が組み合わさって発症する湿疹、肌トラブルです。
ただし、こちらもアレルギーと同様、原因と結果が結びつかず、筋も通らない場合も「普通に」あります。
アレルギーだけでもよくわからないのに、アトピーも「アレルギーが原因になること『も』あるよ」という、非常にフワッフワな症状なのです。
あれやこれやと試していくうちにケロッと治ってしまうこともあり、どの対処法が効いたのか、効かなかったのか、本人の体質の変化なのか、全く分からない場合も多いようです。
赤ちゃんは成長スピードがとても速いので、体質もどんどん変わりますからね。
そのため、熟練の医師でも、これといった原因の特定が難しいのです。
私はこの部分が、「アトピーをとっつきにくいものにしている部分」だと思っています。
まずは、「解明されていない、未知の部分も大いにある」ということをしっかりと意識してください。(すべてを理解しようとするとアレルギーが出ます!!!)
その上で、「ある程度は関係があるとわかってきている」ことについて、順番に説明をしていきます。
アレルギー要因
ここでいう、特にアトピー性皮膚炎に関係するアレルギー要因には、食物からくるアレルギーのほかに、ダニやカビなどのハウスダストなども含まれます。
消化器官の未発達な0〜3歳時は、離乳食によって特に食物アレルギーが出やすいので、これがアトピー性皮膚炎の原因となる場合もあります。
3歳以降になると、ダニやカビなどのハウスダストがアレルゲンとして、アトピー性皮膚炎の原因になる割合が増えてくると言われています。
ただし、これらのアレルギー反応「だけ」がアトピー性皮膚炎の原因なわけではなく、その他の要因もあります。
うーん・・ややこしい・・
それ以外の要因
アレルギー以外の要因には、肌のコンディション悪化、社会的ストレスなどが含まれます。
肌のコンディション悪化は、引っ掻いて傷をつくってしまったり、紫外線だったり、そもそも肌が弱い、などが原因です。
赤ちゃんは肌も未完成です。こちらの側面でも、アトピー性皮膚炎になりやすいんですね。
肌のコンディションが悪くなると、健康な状態であれば、はね返してしまうようなばい菌やアレルゲンが、肌から侵入しやすくなるので、これによってアトピー性皮膚炎をはじめとする、肌トラブルの原因をつくってしまいます。
皮膚の水分も失われやすくなり、触った感じもカサカサと悪い状態になります。この状態を「ドライスキン」と呼びます。
ですので、まずはドライスキンになってしまわないよう、からだの内外から水分を補給してあげることと、その水分を逃がさないよう、保湿してあげることが大切になってくるのです。
また、思春期以降は、学校や会社などの社会的なストレスからも、アトピー性皮膚炎を発症してしまうこともあります。
まとめ
なるべく、「わかりやすく」を意識して書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
まとめます。
【アレルギーについて】
・アレルギーは、免疫が過剰にはたらいて現れる、本人に不利な症状のこと
・何にアレルギー反応が起こるかは、個人の体質によって、ひとりひとり異なる
・じんましん、花粉症、ぜんそく・・・わかりやすい症状がすぐに現れるのが、アレルギー反応の多くのケース。
・一見、筋の通らないようなアレルギーも存在する。まだまだ未知の世界も多い
【アトピーについて】
・アトピー性皮膚炎の症状は、かゆみを伴う全身の湿疹
・アトピーは「アレルギー」と「それ以外」の要因が原因であることが多い。全てではない
・熟練の医師でも、原因の特定が困難
・アレルギー要因とそれ以外の要因に対して、それぞれ対処していくのが現状では最善の道
未知の部分もまだまだ多いアトピー(アレルギー)ですが、「解明されている要因のみ」でも、赤ちゃんに症状が出やすいのは明らかです。
今、わかっていることをしっかりと整理して、やれることを地道にやっていきましょう。
なるべく焦らず、気負い過ぎず(深刻に悩み過ぎると、あなたが参ってしまいます)、長い目で見ながら、ゆっくりじっくり取り組んでいければいいと思います。
私たちも、いろいろ悩みながらも辛抱強く、ティ子と頑張ってきましたし、今後もそうしていきます。
一緒にがんばりましょう!
以上、アレルギーとアトピーについてでした。
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