赤ちゃんの爪切りが劇的に楽になる工夫。切り方、注意しなくてはいけないポイントについて

himaguriです。
あなたの赤ちゃんは、爪切りの時じっとされていますか?
多くの場合、そうではないと思います。
赤ちゃんにとって爪切りなんて、なんにも楽しくない上に、手足をつかまれて動きを制限されるし、動くと怒られてしまうし、良いことが何一つないんですよね。
パパママにとっても、手元の細かい技術が要求されるうえに、刃物を持って行うわけですから、とても神経を使う、デリケートな作業です。
そのため、爪切りを苦手に思っているパパママも少なくないようです。
実際、私の妻も苦手です。
この記事では、赤ちゃんの爪切りをしないといけない理由から、爪切りを楽にする工夫、爪の切り方について、爪切りをガンガン率先して行ってきた身として、実体験をもとにご説明していきたいと思います。
なぜ率先して行ったかは、あとで詳しく説明しますが、簡単に言うとティ子が自分でガンガン掻いてしまうから・・・です。
ひととおり読んで頂ければ、あなたも赤ちゃんの爪切りがひとつ、気楽になるかも知れません。
それでは行きますね。
パパっと読むための目次
導入:赤ちゃんの爪切りが必要な理由
まず、そもそもなぜ爪切りをしないといけないか?についてです。
これについては、大きく3つの理由があります。
・引っ掻いて、傷を作ってしまうため
・爪がはがれやすくなってしまうため
・爪と指の間に、ごみが溜まりやすくなってしまうため
赤ちゃんって、爪が伸びるのも非常に速いんですよね。切ってから3日くらい経つと、「もうこんなに伸びたの!?」というくらい、伸びていたりします。
そうなると、上の3つが悪さをしだすんですよね。
順番に説明します。
引っ掻いて、傷を作ってしまう
一番大きいのが、コレです。
赤ちゃんの爪は薄く、意外と強い握力を持っているので、結構な攻撃力を発揮します。
引っ掻かれると、驚くほど痛いです・・
あどけないベビーフェイスからは想像もできないほど、凶悪な破壊力を持っています。あなどれません。(無邪気さゆえの残酷さ、という奴です・・・)
冗談はさておき、大人であれば皮膚も厚いので、ちょっとやそっとでは傷にはなりませんが、これが赤ちゃん自身の肌ともなると、話は別です。
赤ちゃんはまだまだ皮膚が薄く、柔らかいので、簡単に切れてしまい、出血します。
こうなると大変です。以下のような悪循環に陥ります。
傷をつくってしまうと、そこが炎症を起こしてしまい、かゆくなる
↓
かゆいので、また掻き壊してしまう
↓
更に炎症が悪化する
こうなると見ていられません。
実際にティ子は、アトピー性皮膚炎によって、生まれてからずっと、症状の重い軽いはありましたが、ほぼ全身でこのような状態となってしまっていました。
この循環をゆるやかにするため、爪は常に、引っ掻いても傷ができないように、きれいに切りそろえておく必要があったのです。
あなたの赤ちゃんも、まずはこのきっかけを作らないようにすることが大事です。
手の力加減も、掻いた後の想定もまだまだできない赤ちゃんは、あなたがパパとして、またはママとして、守ってあげる必要があります。
爪がはがれやすくなってしまう
次の現実的な危険としては、爪のはがれについてです。大人も一緒ですね。
何かにひっかけて爪を剥がしてしまい、痛い思いをさせないために、ちゃんと切ってあげましょう。
爪と指の間に、ごみが溜まりやすくなってしまう
こちらも大人と同様ですが、赤ちゃんは指を口にくわえることも多いです。
そのため、衛生的な問題に直結してしまうことを知っておきましょう。
特に外遊びをした後は、砂粒なども溜まりやすくなるので、注意が必要かと思います。
赤ちゃんの爪を切りやすくする工夫(寝ている時)
まず、爪切りのタイミングですが、結論から行くと、「お昼寝している時」が最強です。
これはなぜかというと、赤ちゃんが寝ている時が、いちばんお互いに気兼ねなく、爪を切ることができるからです。
そして、夜間と違い、部屋が完全に真っ暗にはならないので、作業のしやすさも違います。
次点で、夜寝た後。起きている最中に切るのは、上級者向けでしょう。
眠りが深くなっている時が狙い目
赤ちゃんは、寝入ってから10分~15分くらいが、ノンレム睡眠(深い眠りに入っている状態)であると言われています。
眠っているとはいえ、眠りが浅いと寝返りをうったり、手を動かしたりしますので、そういったことが少ない、眠りが深くなったタイミングを行うのが理想的です。
このあたりは個人差もあるので、あなたの赤ちゃんの個性にあわせてちょうど良いタイミングを見極めてあげて下さい。
手元をスポットで明るくして、作業をしやすくする
赤ちゃんが寝ている最中は、部屋が暗めになっているので、スタンドライト(スマホのライトでも可)などで手元だけ照らすというひと手間で、爪切りが格段にやりやすくなります。
特に夜間は必須です。よく見えない状態で、指を切ってしまっては本末転倒ですからね。
光が顔にあたってまぶしくならないよう、布団などでついたてを作ってあげたうえで爪切りを行いましょう。
赤ちゃんの爪を切りやすくする工夫(起きている時)
起きている赤ちゃんは活発に動き回るので、あまりお勧めはできません。
でも、起きている最中に爪を切るメリットとしては、膝やあぐらの上に座らせて、後ろから切ることができる、という点があります。
この体勢、いろいろ試した中ではいちばん切りやすいので、じっとさせていることができるのであれば、積極的に行ってもいいでしょう。
動画や本で注意を引きながら、爪切りをする
なにかに集中させて、その隙に爪を切るという方法です。
ティ子は動画をみせてあげると大人しくしているので、その最中に爪を切っています。
思わず手を出して、触りたくなってしまうようなおもちゃなどは、避けた方がよいでしょう。
共通の工夫
寝ている時でも、起きている時でも、準備しておくとひとつ楽になる、基本的な工夫です。
「自分で自分の爪を切るときの向き」で切る
意外と見落とされがちですが、赤ちゃんの手の向きは「自分で自分の爪を切るときの向き」で切りましょう。
あまり人の爪を切る機会ってありませんよね。
自分で切るときにどうしているか?を考えて、同じ向きで切るようにしましょう。
逆さまで切ると、想像以上にやりにくいうえに、加減もわかりにくくなります。
爪を落とす小さめのビニール袋を用意する
小さめのビニール袋を用意し、そこに手ごと入れて爪を切るのが、結局一番手間がかかりません。
ティッシュなどを敷いてやっていたこともありましたが、思いのほか勢いよく飛んで行ってしまったり、寝返りなどで散らされたりしてしまうと、また手間が増えるのでお勧めしません。
二人がかりでやる
「爪切りくらい一人で」・・・そんな意見は、やってみたことがある人からは出ないと思います。
それくらい、想像以上に繊細で、気を遣う作業です。
一人は爪を切ることに集中し、もう一人はライトで照らしたり、赤ちゃんの気を引いたりする、この分担が一番です。
後片付け
赤ちゃんの爪は柔らかいので、爪切りの刃にくっついたりします。指先が濡れている時は特にそうなので、あせらずに除去しましょう。
上で書いたビニール袋であれば、散らかりにくいので後始末も簡単です。
もし散ってしまったら、掃除機やコロコロクリーナーで掃除をすると良いかと思いますが、たとえ床に落ちていたとしても、怪我などに繋がる類のものではありません。
そこまで気にし過ぎなくとも大丈夫です。
赤ちゃんの爪の切り方
さて本題の、「切り方」についてです。
爪を切る時の手の握り、ポジションについて
まず、赤ちゃんに自分の人差し指を握ってもらうような形で、スタンバイします。
これが基本形です。
その状態から、赤ちゃんの指を一本一本、親指と人差指の側面ではさみながら、切っていきましょう。
こうすると、自然に、「自分の爪を切る時の方向で切る」ことができます。
深爪しないように、でも切り残しはないように。とても繊細で神経を遣う作業ですので、無理はせず、しんどいと感じたら休憩しましょう。
赤ちゃんの爪に大人の切り方は通用しない?
大人は「スクエアカット」という切り方が良いのですが、赤ちゃんの場合、そうではない、というのが私の考えです。
ちなみに、「スクエアカット」とは、こんな形に爪を四角く切り、整えるやり方のことを言います。
※いつものお絵かきソフトだとしんどいので、手描きしました。
これの利点は、巻き爪になりにくくなることと、爪が構造上、強固な形となるので、割れにくくなることです。
でも、赤ちゃんの爪はそもそも柔らかいので、割れることについてそこまで神経質になる必要はありません。
それよりは、引っ掻いて傷を作ってしまうことの方が、はるかに有害です。
当初、この「スクエアカット」をティ子にもやっていたのですが、どうもこの切り方だと、爪の角が鋭くなってしまって、引っかき傷をつくりやすいということがわかりました。
なので、うちではこのような赤ちゃんカットを実践しています。
うちでの経験上、サイド側の角が残ったままだと、正面の角よりも、より傷になりやすいです。
そのため、サイドの角を残さない、ということを主眼に、切る方向を工夫しています。
一本につき5回カットする必要があるので、パパママの負担は増えるのですが、これによって肌のトラブル、ひいてはアトピー性皮膚炎、皮膚由来のアレルギー症状が防げるのであれば、もうけものです!
爪切りはどれを使ったら良いのか?
結論からおすすめするのは、「乳幼児用の、大人と同じタイプの爪切り」です。
はさみタイプのものもありますが、お勧めしません。
それは何故かと言うと、「慣れていないため」これに尽きます。
普段から使っているならともかく、不慣れなはさみタイプの爪切りをいざ赤ちゃんの爪に対して使うとなると、非常に大変です。
細かい作業なので、少しでも慣れている方が良いです。
では、いつもの大人用の爪切りを使えばいいか・・というと、こちらもNOになります。
赤ちゃんの指はとても細いので、沿っている爪も、それに合わせて曲がりのきつい形になっています。(爪の断面の、弧の半径が小さい)
赤ちゃん用の爪切りは、これを考慮して、いくらか曲がりのきつい刃になっています。
そのため、赤ちゃんの爪に対して負担が少なく、作業もやりやすいのです。
まとめ
まとめます。
・安全・衛生面、特に引っかき傷をつくらないため、赤ちゃんの爪切りは重要
・寝ている時が動かないので一番安全。暗い室内でも手元は明るく
・起きている時は、何かでおとなしくしていてもらう
・切る時は自分の時と同じ方向で。できれば2人でやる。後片付けのことも考えておくと楽
・無理はせず、慣れたやりかたで、でも慎重に。
赤ちゃんの指って本当に細いですよね。
でも、しっかり一本一本、爪がちゃんとついているのですから凄いです。
しっかり、怪我をしないように切りそろえてあげましょう。
地味に大変な作業ですので、無理はし過ぎないように。
以上、赤ちゃんの爪の切り方、でした。
Comment
こんばんは!(^^)!
今回も、とても共感でき、また、勉強になる記事をありがとうございます。
起きているときにすると、子どもがぴょこぴょこ動いて、危ないし本当に大変ですよね・・・。
子どもが寝ていて静かでも、手元が暗いと危ないし、お昼寝時がベストであることは本当に同意です!
ところで、うちの息子は、爪を切るときの「カチッ」という音が面白いのか、起きているときに爪を切るとやたらテンションが上がってしまいます(笑)
余計に危ないので、よっっっっぽど大人しく落ち着いているときでなければ、起きているときには絶対できません(;´・ω・)
あ、関係のない話をすみませんでした(*_*;
イガイガさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
子どもが寝ていて静かでも、手元が暗いと危ないし、お昼寝時がベストであることは本当に同意です!
同意有難うございます!
完全に動かないでいてくれるのが最高なのですが
寝ていてすら、手がもぞもぞ動いたりしますからね。
いろいろ試した中では、やはり昼寝中がベストであると感じました。
余計に危ないので、よっっっっぽど大人しく落ち着いているときでなければ、起きているときには絶対できません(;´・ω・)
テンションが上がってしまうのですか、それは面白いですね(笑)
ティ子はテンションこそ、そのままですが、爪切りを見つけると隙あらば触ってこようとするので
困ってしまいます。
精巧なものなので、赤ちゃん的には気になるんでしょうね。