食物アレルギー発症とプリックテストの実録、赤ちゃんのアレルギー検査に関する怖い話。

himaguriです。
今回は、食物アレルギーを起こした時の話と、病院でアレルゲン調査のための「プリックテスト」を受けた時の話を書いておこうと思います。
アレルギーを起こしたのは6ヶ月目の8月、離乳食をはじめたばかりで、妻がヨーグルトを食べさせてみた時だったそうです。
その翌月に、病院でテストを受けさせてもらいました。
ティ子は肌のトラブルに悩む赤ちゃんであることは、今後記事にしたいと思っていますが、その要因の一つである「アレルギー」に関しては、こちらでもう少し掘り下げて触れたいと思います。
アレルギーは誰もが発症する可能性のある症状です。
発症したらどんな危険があるのか?どう備えていけばいいのか?検査はどのように行われるのか?
親としてあなたが知っておくべき予備知識として、私たちの経験を共有させて頂きたいと思います。
パパっと読むための目次
事の顛末
ティ子がアレルギー症状を起こした時、私は会社におり、妻からの電話でそのことを知らされました。
なんでも、一口目をちょっと食べた瞬間から、猛烈に口周りやのどをかゆがり出し、口の周りが赤くなってきてしまったのだそうです。
私は会社を早退させてもらい、先に病院に向かった妻と合流しました。
幸い、少量であり症状も自然に治まったため、その後の経過は良好で、その日のうちに自宅に帰ることができました。
アレルギー、特に小児性のものについて
食物アレルギーについては、詳しく説明されているサイト様が沢山あるので、専門的な領域まではここでは触れませんが、食事の際に特定の食べ物に関して、免疫機能が過敏に働いてしまう症状のことをいいます。
特に乳幼児期は、アトピー性皮膚炎と併発してしまう事例も多く、またこれらは成長とともに消失してしまう場合もあるため、現在でも明確な発生のメカニズムが解明されていません。
遺伝も関係ない場合があるそうです。(親、兄弟が持っていなかったとしても、発症する時もある)
原因となるアレルゲンに関しては、血液検査をすればその食物に対してアレルギーを起こすかどうか確認はできます。
アレルギーを起こしやすい特定原材料として、食品表示法で表示が義務付けられている7品目(卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生)がありますが、赤ちゃんの場合は卵、乳、小麦に特に注意を払うべきといわれています。
2歳まではこの3品目で、赤ちゃんのアレルギー症例数の7~8割を占めているそうです。(最近では、ゴマなども高くなってきているらしいですね)
7品目に準ずる20品目(こちらは義務ではなく、推奨となっています)などもあるのですが、これは「結果として症例数が多かったために法で定められている」とみるべきで、あくまで目安と考えましょう。
大切なのは、食物アレルギーはあらゆる食品に対して起こりうるということをしっかり念頭に置くことです。
そしてその症例数は、現在進行形で年々増えているというデータがあります。怖いですねぇ・・
アレルゲンを特定するにはどのような検査をするか?
アレルギーの怖い話を書いたばかりですが、これから検査について聞いた、これまたこわーい話を書かなくてはなりません。
しかし、親としてあなたはそれを、知っておかなくてはなりません。心してお読み下さい。
アレルゲン特定の血液検査の身の毛もよだつ話
血液検査について触れましたが、これはアレルゲンの「特定」をするのに必要な措置です。
注射をして採血をし、それを詳細な検査にかけることでようやく、これとこれの物質に関してはアレルギー発症が「確実に」起こります、と言えるようになるということです。
もちろん、一回に取れる血液の量、検査にかけられる物質の数は有限ですから、すべてのアレルゲンが判明するわけではありません。
そして、赤ちゃんの場合は血管がまだ細いため、採血をする場合は手の甲やかかとに、深く注射針を挿入しなくてはならないそうです。
しかもしかも、赤ちゃんは暴れるそうなので(注射のことを知らない上、説明もできないのだから当たり前ですね・・)、かなり強く押さえつける必要があるとか。
病院によっては、抑える親が赤ちゃんの悲痛な叫びにいたたまれず離してしまい、二次的な医療事故につながることを避けるために、部屋を移して赤ちゃんと医者だけでやるところまであるそうです。
想像するだけで顔が歪んできましたね・・ティ子も、生ワクチンの予防接種の、そこまで深くない9点つんつんの注射だけで、約1時間号泣していた実績がありますので、どれだけ泣き叫んで暴れるかは想像がつきます。
そんな思いをして、確実なアレルゲンの特定が一つ二つできて、「あぁ、これはアレルゲンなんだな」という確信が得られることに、どれだけの価値があるのかなというのが、私たち夫婦の考えでした。
簡易アレルギー検査方法「プリックテスト」とは
私たちは先生と相談して、「プリックテスト」というものを受けさせてもらいました。
プリックテストとは、パッチテストなどと同様の皮膚テストの一つで、血液検査ほどの精度はありませんが、アレルゲンに対する反応を簡単に見ることができます。
皮膚を小さな針でつんつんし、そこにアレルゲン物質を一滴落とし、状態を見ます。
その反応によって、アレルゲンの「疑いがある」という段階までのテストができるのです。
血液検査やパッチテストと違い、2~30分で反応が出るので、その日のうちに結果が判断できるという利点があります。
針も、そこまで大きいものではないですし、刺した穴も小さく、一週間後には跡形もなくなっていました。(それでも刺した瞬間、ティ子は涙目、口は富士山型になりました・・)
実際にやってみた結果の写真がこちらになります。
実施したテスト項目は、卵、乳、小麦、大豆、比較用の生理食塩水の5項目です。(5か所、つんつんしました)
見て分かる通り、乳で3mm程度の一番大きな腫れが見られました。次に卵、大豆がかすかに腫れ、小麦はほとんど変化がありません。
この結果と、ヨーグルトを食べた時の反応と合わせて、離乳食はしばらく乳を除去することにしました。
費用も安く、手軽なプリックテストですが、精度の低さをカバーするため、医療機関によっては、採血と併せての前段調査として行うところもあるそうです。
医者の立場からしても、曖昧なことは言いたくないことから、確実性、客観性の高い検査を行いたいのでしょう。
私たちの行った病院の先生は、私たちの考えを尊重してくれ、プリックテストまでに留めてもらいましたが、あらかじめ先生の考え方を聞いておき、どんな検査をするかを明確にしてもらった方が、あとで後悔しないと思います。
離乳食を進める際、アレルギーを見越して備えるべきこと
ひょっとしたら危険だったかも
実は、ヨーグルトを与える前日に、妻とこんな会話をしていました。
今振り返ってみると、軽率な考えだったと反省しています・・
あらためて書きますが、食物アレルギーはあらゆる食品に対して起こり得ますし、乳幼児はそれが命に関わります。
特に食物アレルギーを引き起こした時に重篤化するのは、ショック症状による意識の低下、気管の炎症による呼吸困難などが挙げられるそうです。
結果的に、妻の離乳食の進め方が間違いなかったおかげで、大事に至らずに済みました。
離乳食を進める際は、次に説明する点を守って行うことで、リスクを最小限に抑えられます。
妻が実践している方法です。
離乳食を進める際に気を付けたいこと
項目としては3点です。
①はじめての食べ物は一日ひとなめ。翌日、翌々日と少量ずつ増やしながら、様子を見る
②もしものとき(急性アレルギー反応が起こったときなど)を想定して、病院の営業時間外である早朝、夜間、休日は避けて離乳食を進める
③食べられたものはメモし、リスト化していく。一般的にリスクの高いもの、これまでで反応のあったものは基本的に避ける
かかりつけの医療機関(アレルギー科が最も専門です)をあらかじめ見つけておき、連絡先やもしもの時の移動手段なども用意しておきましょう。
うちでは、病院のとタクシーの電話番号、バスでの移動方法を、紙のメモに書いて貼り付けています。
信頼のおける先生を見つけておくことも大切ですね。
アレルギー症状が出てしまった場合の応急手当として、水を飲ませる、授乳をするなどがあるそうですが、最終的には医者に任せた方が良さそうです。
こういう時は焦ってしまうので、冷静な時と同じように行動はできないものです。普段から備えをしておくことで、万一の時も素早く適切に動ける可能性が高まります。
おわりに:アレルギーに関することをきちんと知っておくことが大切
私も妻も、特に大きなアレルギーはないだけに、どこかで甘く見てしまっていたところがあると思います。
この時に色々と調べて、アレルギーの恐ろしさだけでなく、皮膚トラブルとの関連性をも学ぶことができました。
解明されていないことも多く、また個々人で事情が全く異なるので難しいのですが、様子を見ながら進めていきたいと思います。
このプリックテストの結果だけでも、今後の離乳食メニューを考えていく上での大きなヒントになったかな、と思っています。
あなたとあなたの赤ちゃんにとって、有益な情報であることを願います。
以上、乳幼児のアレルギーの話について、でした。
Comment
こんにちは!(^^)
いつも拝読してます!
アレルギー怖いですね(>__<)
プリックテストだけでも予め受けておこうかなと思いました(^^;;
イガイガさん
ご訪問、ありがとうございます。
食物アレルギーの一件で、アレルギーについての知識を持つことが必要と感じました。
テストの際は、かかりつけの先生とよく相談してくださいね。
ありがとうございました。