赤ちゃんの突然の発熱、おう吐。緊急時の対応に迷ったら、まずは「小児救急でんわ相談」を。

himaguriです。
12月の頭からずっと、一家で風邪をシェアし続けていましたが、最近ようやく一家で立ち直りつつあります。
三が日の夜に、娘の体調が急変し、40℃近い高熱と、授乳中に大量におう吐をしてしまいました。
世の中はお正月な上に、夜23時を回っており、救急で病院に連れて行くか、自宅療養を続けるかという決断を迫られました。
その時、妻が母子手帳に載っていた情報を思い出し、「小児救急でんわ相談」というサービスを利用してみました。
結果的に、非常に利用価値のあるサービスだと感じたので、記事にしておきます。
110番や119番のように、携帯からでもかけることができるので、赤ちゃん~小さいお子さんのいるパパママさんは、知っておくと緊急時の対処方法が一つ増えます。
パパっと読むための目次
【「小児救急でんわ相談」ってどんなサービス?】
「小児救急でんわ相談」とは、厚生労働省が各都道府県と連携して行っている事業です。
主に夜間や休日に、子どもの急な病気やけがなどで、病院の診療を受けた方が良いのか迷った時に、専門知識のある小児科医さん、看護師さんに電話相談ができるサービスです。
全国一律「#8000」をプッシュすると、各都道府県の窓口に繋がります。
そこで、簡単に状況と症状を伝えると、自宅で様子を見た方が良いのか、すぐにでも病院に連絡して救急で診てもらう方が良いのか、アドバイスをしてくれます。
電話利用にかかる通話料は負担となりますが、夜間や休日でかかりつけの病院も閉まっている時などに、専門知識を持った小児科医の方、看護師さんに相談ができます。
各都道府県の実施時間帯や担当窓口などは、上記のホームページに細かく表になっていますので、あなたの住んでいるところはどうなっているか、一度チェックしておくことをお勧めします。
それか、母子手帳をもらった自治体であれば、実施時間帯なども併せて記載されていると思います。
【実際の電話の流れ、頂いたアドバイスの内容】
電話をする前に、それまでの経緯を時系順にメモしてから電話しました。
「朝10時頃。おむつ替えの時に熱があることに気付く。体温38℃」
「夜7時頃。授乳の際に吐乳。内容は昼間の離乳食と、その時の母乳。体温39℃。せきも少し出だす」
「夜11時頃。授乳の際に再び吐乳。内容はその時の母乳。体温40℃」
このように、電話をする前に状況を整理しておくと、すぐに内容を伝えられますし、質問に対してもスムーズな回答ができます。
また、筆記用具を用意しておき、頂いたアドバイスをメモしておきましょう。録音ツールなどを利用しても良いと思います。
電話をかけると、女性の方が出て、まず年齢を訊かれました。
その次に、症状を教えてもらうように言われます。このとき、経緯からできるだけ正確に、端的に伝えましょう。
窓口の数は限られているでしょうし、要領を得ない説明では、アドバイスもしにくいので、「これは伝えておいた方が良い」というトピックスを抽出して、順番に伝えた方が良いと感じました。
うちの娘の場合は、「今朝から熱が出ており、その時に計ったら38℃だった。7時と23時の授乳時におう吐し、現在は40℃の熱が出ている」といった具合です。
その後、追加で「手足は触ってみて冷たいか?」「意識ははっきりとしているか?」と質問され、「手足は冷たく、意識ははっきりしていて見た目には元気」というように回答しました。
発熱があるのに手足が冷たい、という場合、手足などの末端の血管を収縮させて、体温を上げようとしている状態で、大人で言うところの「悪寒を感じている」可能性が高く、毛布などで保温してあげると良いそうです。
熱が上がりきると、手足にも熱が行きわたり熱くなってくるので、そうしたら額や首筋に保冷剤を当てるなどして解熱をしてあげましょう、とアドバイスされました。
意識もはっきりしているようだし、今晩は様子を見て明日、病院に連れて行ってあげて下さい、ということでした。
あとは吐いてしまう事への対処方法は、夜間授乳の度に毎回吐いてしまい、内容がほぼ胃液のみであれば、すぐにでも病院へ連れて行った方が良いと言われました。
幸い、娘は吐いてもすぐまた母乳を欲しがり、胃が空っぽになってしまうようなことはなかったです。
その後、妻と相談し、翌日朝にまた検温し、病院へいくか判断しようということになりました。
【利用してみてどうだったか】
電話は5分程度のものでしたが、専門知識のある方に相談し、アドバイスを受けられたことで、かなり不安が解消されました。
何しろ、40℃という高熱は初めての事態だったので、冷静にならなきゃ、という思いはあっても、実際にはかなり慌ててしまっていたのだと思います。
さらにうちは家族3人だったので、周りに気軽に相談できる人がいませんでした。お正月の23時ともなると、なおさらです。
後からいろいろと調べてみて分かったのですが、乳幼児期の高熱はさほど珍しいものではないようです。
母親からの免疫が切れる6か月以降は、普通の風邪などにも体がつよく反応してしまい、40℃近い高熱も出しやすい、という統計があります。
それでも、夜間や休日といった局面で、素人には診断が難しい症状もあるでしょうから、電話対応だけでもして下さる窓口があるというのは、とても心強いです。
今回、うちは病気で連絡をしましたが、頭をぶつけてしまった、けいれんの症状がある等の相談も受け付けているそうなので、何かあった時の備えとして、覚えておくと良いでしょう。
【まとめ】
「小児救急でんわ相談」をする際の、準備、行動についてまとめました。
・自分の住む自治体のでんわ相談窓口の開設時間をあらかじめ調べておく
・電話する前に、症状を時系列ごとに整理しておく
・整理したメモと筆記用具を準備して電話する。録音でも可
・窓口は限られているので、端的に的確に状況を説明する
でんわ相談というか、緊急時の対応ということになりますが、まずは何をおいても、落ち着いて対処をすることが重要です。
家庭の医学レベルでもいいので、小さい子の症状について知識をある程度持っておくと、いざという時にも冷静に行動ができますね。
未経験のトラブルに遭遇したとき、あわてて対処すると、それが良かれと思ってやったことでも、結果的に事態を悪化させてしまうかも知れません。
まずは状況をよく確認し、すばやく適切な行動をとりたいものです。
「小児救急でんわ相談」も、いざという時の備えの一つとして、心の片隅に留めておくと、ひとつ落ち着ける心強い味方であると思います。
身近な方でも、深夜帯であれば気が引けたりもしますし、なにより専門知識がある方に話を聞いてもらえるので、とても有難いサービスです。
救急医療は本当に緊急の際の最終手段なので、その前の段階でこういったサービスを上手に活用しましょう。
以上、小児救急でんわ相談についてでした。