赤ちゃんの乾燥肌に馬油という選択肢。これまで使用した3種の比較

himaguriです。
少し冷え込みが和らいできてはいますが、まだまだ寒い日が続いていますね。
気温が低いと、湿度も低くなります。湿度が低いと、皮膚の水分も逃げていきやすくなり、結果として肌荒れやひび割れが起こりやすくなってしまう、という事になります。
赤ちゃんにとってこの問題はとても重要です。肌トラブルによってかゆかゆになってしまったり、アトピー性皮膚炎の原因となってしまったりするので、軽視できません。
ティ子も、日々この肌トラブルと戦っています。
月齢や季節によって色々な遍歴をしてきているのですが、今現在は馬油(ばーゆ)とキュレルを併用した方法をとっています。
去年の秋口に、それまで調子の良かった肌の状態が日に日に悪くなり、とても不安に感じたことを覚えています。
上半身だけだった症状が、腕や腰回り、ひいては足まで拡大していくのですから、その恐怖たるや、なかなか言い表せないものがありました。
(私は風呂に入れる役なので、なおさらでした。)
そこから現在の方法に切り替え、ある程度状態が良くなったのでその経緯と、うちでこれまで使用してきた馬油の特徴についてまとめておこうと思います。
これからご説明するようなティ子の状況と、あなたの赤ちゃんが近い場合は、お役に立てるかもしれません。
馬油購入に悩まれているパパママには、特に読んで欲しい記事です。
パパっと読むための目次
赤ちゃんの肌はとても乾燥しやすいです
ティ子に限らず、赤ちゃんの肌はとても乾燥しやすく、スキンケアをするのは「必須」です。
私も以前までは、赤ちゃん肌という言葉を勘違いしており、ケア無しでもうるおいのある肌のことだと思っていましたが、それは誤りです。
赤ちゃんの皮膚は表層の「皮脂膜」という水分の蒸発を防ぐ部分が、大人よりも3分の1程度と薄く、水分が抜けやすい状態です。
そして、皮脂の分泌が3ヶ月頃までは激しく、乳児湿疹と呼ばれるニキビのような症状が出やすい一方で、3ヶ月目以降は皮脂量が激減し、乾燥しやすくなるという、肌の状態の劇的な変化を短期間で駆け抜けます。
さらに赤ちゃんの汗を分泌する「汗腺」の数は生まれつき大人と同じ数が備わっているので、その密度が高く汗っかきでもあります。
このように、肌の状態だけでも目まぐるしく変化する状況で、さらにさらに食物アレルギー、ダニやホコリなどのハウスダスト、空気の乾燥、衣服の摩擦などが複合しているため、赤ちゃんの肌トラブルは原因特定が非常に難しいと言われています。
実際に私たちがこれまで巡った病院のいずれも、どんぴしゃりで適切な処方、対処をしてはくれませんでした。
ティ子の場合
ティ子は夏場はまだ調子が良かったのですが、冬に入ってきてまた調子が悪くなってきたので、色々とグッズを自分たちで調べて導入しました。
症状は、見た目にはまだらに赤くなり、ごわついたような触感。首から背中、手首より上の腕やお腹など広く、本人もとても痒そうで、掻きすぎてかさぶたになってしまうこともしばしばでした。
大きく変化しているのは温度と湿度、ということは確かなので、肌の水分が失われやすくなっている点に原因があるという仮説を立て、その対策をしていきました。
加湿器による加湿、綿製の肌着の徹底などを行いましたが、やはり直接効果が高かったのは日々のスキンケアだと思います。
キュレルによるセラミドと水分の補給、馬油による保湿を合わせて行うことで、足にまで広がりゆく症状を抑え、改善させることができました。
明らかに炎症を起こして痒くなってしまっている部分は、弱めのステロイド剤を使用しています。
馬油の利点
赤ちゃんの肌の保湿で有名なのはワセリンです。
ワセリンは非常に安全で、肌に浸透せず皮膜を形成して肌からの水分を防ぐ、という働きをします。
イメージでいうと、薄いラップをかけているようなものです。
それに対し馬油は人間の皮脂に非常に近い成分のため、皮膚に浸透しやすく、それでいて保湿もできるというメリットがあります。
デメリットが無いわけではなく、動物性油脂のためアレルギーを起こしてしまう例もあるそうです。似た効能のホホバオイルは植物性で、同じようなリスクがあるという事を覚えておきましょう。
ワセリンは肌への刺激が少なく、既に肌にある水分を保湿するという点ではとても優秀ですが、水分の補給はできないことから、馬油を選択しました。
スキンケアのタイミング
うちでは、朝起きたときとお風呂上がりに、全身に塗っています。
あとは外出前に余裕があれば。また、帰宅時もやっています。
食事の前に口の周りに塗っているのは、馬油+プロペト(ワセリン)です。
プロペトは、ワセリンよりも粒子が細かい、高級ワセリンというイメージです。
これまで使用してきた馬油3種類
国産純馬油【マツモトキヨシホールディングス】
妻がマツキヨで「馬油下さい」と言ったら出てきたのがこれです。
下2つと比べると圧倒的に固く、角が立ちます。塗る時に指で潰して伸ばす必要があるくらいで、塗りごたえ十分です。
その分、しっとり塗ることができますので、局所的に使うのにはよさそうです。
但し、伸びは悪めで、全身に伸ばして塗るのは少しやりにくかったです。
尊馬油【薬師堂(ソンバーユ株式会社)】
次にamazonで買ったのがこれ。
国産純馬油と比べるとトロトロで、塗るとサラっとして伸びもよく、使い勝手が良かったです。
国内で多くの支持を得ているブランドのようですね。ちなみにソンバーユというのは商品名で、成分としては他と同じ純度100%の馬の油です。
純馬油【井藤漢方製薬】
さらに次にamazonセールで買ったのがこちら。安かったそうです。
こちらはいちばん粘度が小さく、指で多めにすくうと滴り落ちてしまうほどです。
こちらであれば、洗い流しきれない、といった問題も比較的少なそうです。
テクスチャー(かたさなどの物理的な性状)の違い
メーカによって物性はいろいろですが、これは、馬油の静置工程で分離した比重の違いによって差が出てくるようです。
赤ちゃんの肌トラブルとの戦いは続く。。
個人的には、適度な固さと塗りやすさのあるソンバーユがおすすめですね。
実際に馬油を塗ってあげると、しばらくの間はモチモチ肌の状態が続きますし、本人も痒がったりしないので、悪くはないのかなと思っています。
かゆかゆだと、かさぶたになるまで手加減なしに掻いてしまうので余計に痒くなってしまうという悪循環なんですよね。
ステロイドで炎症を集中的に抑え、かゆみの原因を対処したら、しっとりと保湿をしてかゆくない肌を作る・・・こうして書くと簡単に思えますが、たいへん難しいです。
ティ子も現在進行形で、一進一退を繰り返しています。
早く暖かくなり、環境だけでもよくなることを願うばかりです・・・
以上、馬油についてでした。