0歳の赤ちゃん×カドーの加湿器。安全対策と加湿機能を両立させたいあなたにオススメです。

himaguriです。
ここ最近、だいぶ冷え込んできましたね。
冬はクリスマス、お正月などイベントも多く、楽しい季節ですが、なんといっても体調を崩しやすい季節でもあります。
秋口からは、風邪などの病気も流行ります。こんな時期に体調を崩してしまうと、その治療のために行った先の病院でまた別の病気を頂いて来たり・・・と、なにがなにやらわからなくなってしまいがちです。
そして、それを無事、家庭内で仲良くシェアする、と。(去年は、年末年始と1月に入ってからの2回、エライ目に遭いました・・・)
もうこんな目には遭いたくない!ということでほぼ手遅れ感のある2月に、加湿器を買いました。
カドーの加湿器です。(HPはコチラ)
0歳の赤ちゃんのいる家庭でも運用できる加湿器を検討し、「これしかない!」という結論のもと、選んだものです。
それから約1年使っていますが、これ、お高いだけあってなかなか良いですよ。
レビューしていきます!
パパっと読むための目次
カドーの加湿器が他のメーカーと比べて非常に良いところ
赤ちゃんに対しても、かなり安全
私が今回、加湿器を選ぶにあたり、「0歳の赤ちゃんと共存のできる安全性」という点はもっとも重要視した点です。
というのも、それまでの私の加湿器の常識は、
・加湿時にアツアツになるから危険
・横倒しになると水がこぼれてしまい衛生面に難あり
・水が床にこぼれると感電の危険もある
などなど、「赤ちゃんにとって危険性が高い」というものばかりでした。
さらにハイハイをし始め、つかまり立ちをし始め、イタズラもする・・・という状況下で、どうしても加湿器を導入するのに二の足を踏んでしまっていたのです。
ところが、冒頭に挙げた通り、エアコンとヒーターだけで部屋の暖房をまかなっていたため、空気環境が悪くなってしまい(まあこれは「加湿器がないから」というだけではなく、他にも要因があったのかもしれませんが)、一家全員で高熱、ダウンという悲惨な状況を招いてしまったのです。
そんな状況を2回経験してさすがに、「これはまずい・・・!」と加湿器を検討したんですね。
基本的に、赤ちゃんという不確定性の塊に対して、どんな工夫をしても100%安全、ということは言いきれないのですが、カドーの加湿器は他と比べて、かなり安全な部類の加湿器であると結論しました。
その理由は以下の3点です。
①超音波式であるため火傷の心配がいらない
②本体にそこそこ重量があり、重心が低く安定しているので倒されにくい
③使用する水はフィルターを通し濾過されるため衛生的
順に説明していきます。
①超音波式であるため火傷の心配がいらない
カドーの加湿器は超音波式を採用しています。
そのため、蒸気や本体、どこも熱くならないんです。
私の実家にあった加湿器(スチーム型)は、吹き出した蒸気そのものや、吹き出し口近辺のパーツが非常に高温になっており、触れると火傷をしてしまう恐れがありました。
万が一、赤ちゃんが触れてしまったときのことを考えると、こういった直接的なリスクが少ない超音波式は、意識して選ぶ価値のあるものです。
②本体にそこそこ重量があり、重心が低く安定しているので倒されにくい
多くの加湿器が低身長で幅のある、寸胴の体型なのに対して、カドーの加湿器は一線を画したスタイルです。
一見してわかる通り、重心はかなり床面に近い場所にあります。
わたしたち大人が足をぶつけたくらいでは、横倒しにはなりません。ちょっとやそっとでは倒されない構造をしています。
そのため、つかまり立ちの頃の赤ちゃんに対しても、危険性が比較的少ないです。
コンセントの問題もあるので、普段から直接手の届く範囲には置かないとは思いますが・・(うちも1歳半の現在でこそ近くに置いていますが、これまではガードで仕切ってエリア分けしていました)。
③使用する水はフィルターを通し濾過されるため衛生的
超音波式の弱点ともいえるのが、スチーム式と違って常温での加湿になるので、微生物的観点上、ちょっと不安があるという点です。
スチーム式であれば、沸点100℃まで温度を上げていますから、同時に加熱殺菌ができてしまっているわけです。
しかし、カドーの加湿器はフィルタに抗菌機能付きのゼオライト(沸石)が仕込まれており、これを通すことで微生物の繁殖を抑制しています。
▼ズッシリとしたフィルタがタンク下部に仕込まれています
殺菌と比較すると多少見劣りはしますが、超音波式の弱点をちゃんと見越して配慮をしているところは、評価に値するポイントですね。
しかもこのフィルタ、イオン交換樹脂をも含んでおり、炭酸カルシウムを吸着除去してくれる機能も含まれているそうです。
これは私も最初ピンときませんでしたが、会社にあったダイソンの加湿器にはこの機能がなく、以下のような状態になってしまっているのを見て、意外なところに落とし穴があるものだと思いました。
吹き出し口のところが、白っぽくなっているのがわかるでしょうか?
▼ガビガビになっています
これは水道水に含まれる炭酸カルシウムやシリカといったもので、蒸気が再結晶化することで析出したものなんです。シンクやお風呂の鏡などの汚れも、こやつが原因です。
環境によっては、窓など結露がしやすい環境で、この白い汚れが発生してしまうのが超音波式の欠点なのですが(スチーム式であれば、水分だけが蒸発するため、これらはタンク内で濃縮されるため出にくい)、これをフィルタで吸着することで、この白い汚れが出にくくなっているそうです。
確かに使い始めて1年経ちますが、窓などにこんな汚れは出ていません。細かい部分まで考えられているものだなあと、感心します。
「加湿」に対して妥協なし。圧倒的な瞬発力、パワー、持続力
機能面で言えば、何よりこれですね。
私の実家にある加湿器は、お湯を加熱して沸かすタイプ(スチーム式)のものなのですが、こちらですと水の温度を沸点まで高めるプロセスが必要になるので、それまで加湿は始まりません。
超音波式の加湿器であるカドーは、スイッチを押したその瞬間から加湿が開始されます。
・・・ちょっとわかりにくいかな?つまり、ミストがスグに出てくる、ということです。
部屋の空気が乾いていると感じた時や、出かけていて部屋に入った時など、オン・タイムで加湿ができるのは素晴らしい点です。
加湿能力は3段階で調整が可能
特筆すべきなのはその瞬発力だけではありません。
出力は<弱><中><強><急速>の4段階で調節ができ、その時のコンディションによって丁度よく加湿をすることができます。
出力を<急速>にすると、この加湿器の凄さを文字通り体感することができます。実に時速600cc。すごいパワーです。
手を排気口の上にかざしていると、数秒で手が濡れそぼってきます。もはやシャワーと言っても過言ではない!・・いやある・・・いや、ない・・・いや・・・
▼これは・・・シャワー・・?
これはちょっと感動モノです。これまで加熱式の加湿器だったので、熱くて触れなかったというのもありますが、「これだけの水分が空気中に溶け込んでいくんだな」というのを体感することができます。
10畳程度の部屋であれば、ものの5分もあれば60%以上の湿度まで持っていけます。
もちろん、部屋が十分な湿度になれば、<中><弱>でも十分な加湿力をしてくれます。
もう少し部屋の体積が小さければ、もっと早いはず。
出力調整は手動(マニュアル)モードでの調整ですが、オート設定であれば搭載されたセンサーにより部屋の”温度”と”湿度”を両方検知し、自動で出力を切り替えてくれますので、自分で能力を切り替えるのが面倒、という場合でも問題なしです。
27㎡の部屋まで使用可という、恐るべき拡散力と、さらに、タンクも2.2Lと大容量で、スタミナまであります。
実に骨太なスペックですねー。
見た目がおしゃれ
大体にして私はこういうのに弱いのですが、見た目が非常におしゃれです。
特に、機能を伴って外観が面白いと、がぜん欲しくなってしまいます。
いっけん、加湿器には見えません。何コレ?という第一印象です。
運転している状態であれば、吹き出し口から立ちのぼるミストを見れば、これが何の機械かはわかりますが・・・そのたたずまいは私の中の常識をぶち壊すものでした。
透明なタンクと、長く真っ直ぐに立ち上がった鏡面の吹き出し口は、清潔感と、なにか凛とした印象を感じます。
操作パネルも、簡単に操作ができるようにシンプルなものになっています。シンプル イズ ベスト。
まいにち使うものだからこそ、そこに「高揚」や「陶酔」を感じたい・・・何言っているんだコイツやべぇ・・・と思わず、どうかその部分の説明をさせて頂きたい。
私が特に気に入っているのは、タンクの開閉機構と、ライトでのお知らせ機能です。
カシュン・・・と小気味良く開閉するタンクのフタ
加湿器であれば当然ながら、給水作業は必須となります。そしてそれが、加湿器のもっともわずらわしい作業でもあります。
その「作業」すら、楽しく感じさせてしまう機構が、ここにはあります。
タンク上部の蓋。これは横にスライドさせると、弧を描いて開く仕組みになっています。
ス・・・ッ
・・・カシュン
なんですかこれ。なんですかこれ。楽しいです。
「全開」と「全閉」の箇所は、軽くとどまるような機構になっているので、一本指で操作していても、ストレスを感じさせません。
そればかりか、止まった時のクリック音と心地よい衝撃が、ストレス解消になる・・・まであります。
精密なはめ合いのもの同士が、綺麗な軌道でカチッと合わさる感覚。
給水という地味な作業が、少しだけ楽しくなる。これが、他にはないカドー加湿器ならではの魅力だと私は思っています。
是非、あなたにも実機を触ってみて欲しいです。
水を入れるときは付属の給水カップを使いますが、注ぎ口が高いので入れるのも楽です。
ただし、背の高いこの給水カップは、慣れていないと水が意外な勢いで一気にドバーっと出てくる代物ですのでご注意を。
シックで主張が強すぎないライト機能
上にも書きましたが、カドー加湿器には部屋の温湿度をチェックし、運転に反映する機能が付いています。
ライトは操作パネルと、タンクの底面下部に搭載されています。
部屋の湿り状態がどうであるか、以下のように3色の発光によっておおまかな目安を知ることができます。
黄色・・・乾いた状態
緑色・・・やや乾燥した状態
青色・・・潤った状態
タンクの底面でじんわりと発光する様子は、主張が強すぎず部屋の雰囲気を崩しません。
タンク内の水が光をわずかに拡散させ、非常にカッコいいです。
地味にうれしいのは、就寝時に部屋の明かりを落とすと、自動的に発光照度も落としてくれるところ。
真っ暗闇にして寝ている我が家ですが、この機能のおかげでまぶしくなく、運転音も静かなので眠りを妨げられません。
カドーの加湿器を使ってみて「う~ん・・・」と感じたところ
掃除が(ある意味)面倒
加湿器の手入れを、これまであまり真面目にやってこなかったということもあるのですが、手入れの際は本体ごと運ぶ必要があるのが少しわずらわしいです。
分解し、決められた方向から排水して、水垢を取り除く。本体下部の吸気フィルターを逆洗する。といった手順になります。
メーカの取説では2週間に1度掃除を!と書いてありますが、それほどの高頻度でやる必要はないと感じています。
毎日使っていても、2ヶ月に1度程度で十分かと。それくらい使うと、本体内にも少し水垢が付いてきますので。
あとは、水が入ってはまずい部分などもある(完全防水ではない)ので、掃除の際はちょっと注意が必要です。
でもよく考えると、他の加湿器でもこの部分のメンテや、注意が必要なのは変わりませんね。。。
少し本体の中の構造が複雑なので、掃除道具が入れにくいというのはあるかもしれません。
機能を保つためにはフィルタの交換が必要
上に書いた、抗菌&炭酸カルシウム吸着機能付きのフィルタですが、こちらも当然、消耗品になります。
これがちょっとお高い。。メーカー推奨は半年に1回となっていますが、うーん・・・という感じです。
イオン交換樹脂は、イオンを吸着できるキャパシティを使い尽くせばそれまでですが、抗菌作用はそんなに短期間で低下するのか・・・不明です。
まぁ、メンテナンスフリーなど幻想ですので、先に挙げたようなシリカ汚れをこのフィルターで予防しているのだと考えれば、時間と労力の投資先としては良いと思います。
窓やらガラスやらについた汚れは、なかなかガンコですからね。
その他。夏でも使える加湿器です。アロマもあるよ
その他のポイントとしては、ミストが熱くないので、夏場でも使用できます。エアコンなどをガンガン使用していると、部屋が乾ききってしまいますからね。
あとは、別売品のアロマディフューザーを吹き出し口に仕込むと、それをミストと共に拡散させてくれる機能もついています。
我が家では試したことはありませんが、機能までオシャレですねぇ・・
まとめ。機能は圧倒的。見た目は前衛的。
まとめます。
・赤ちゃんに対して、火傷、転倒などのリスクが比較的少ない
・加湿器としての能力は十分。速度、パワー、持続力すべて高水準
・見た目がおもしろく、オシャレ。スッ カシュン・・
赤ちゃん家庭で、加湿器の購入を検討されているあなたに、役立てれば幸いです。
加湿器としての機能性は申し分がありません。
それでいてなおかつ、赤ちゃん家庭にフィットする要素をも兼ね備えた、すばらしい家電だと思います。
これから冬本番を迎えますが、一家で健康に過ごすために部屋の空調は非常に重要です。
家庭内感染を防ぐという意味でも、湿度を保つことは一定の効果があります。
病気を寄せ付けない体力づくり、病気になりにくい環境づくり、双方から対策を行いましょう!
ちなみに、俳優の阿部寛さんは、この加湿器がたいそうお気に入りで、何台も部屋に置いているのだとか。
好きな俳優さんが同じものを愛用されていると、なんとなく得意気になってしまうhimaguriです。
以上、カドーの加湿器レビューでした。