電気毛布は危険がいっぱい!「湯たんぽ」の、対赤ちゃんの優位性について

himaguriです。
私の妻は、これまで冬場は電気毛布なしでは眠れない人でした。
しかし、うちにティ子が来てからというもの、電気毛布を使うと必然的に電源コードをコンセントに繋がなくてはならないので、安全の観点上どうしても他の方法を考える必要がありました。
そこで持ち出してきたのが、はるか昔に使っていた湯たんぽです。
この冬、まさかこんなに使うことになるとは想像だにしていなかった、湯たんぽの良さについて、毎日使用している私達からレビューしたいと思います。
パパっと読むための目次
電気毛布(電源コード、コンセント)には危険がいっぱい
電気毛布は布団に仕込んでおいて電源を繋ぎ、ONしておくだけであったか布団にしておいてくれる、とても便利なものです。
冷え性の方には必需品かと思います。
ただし、この電源を繋ぐというところは、赤ちゃん家庭にとって非常に危険な要素で一杯なのです。
順番に説明していきますね。
危険①コンセントに指を突っ込んで感電
まず第一に、コンセントに指を突っ込んで感電する危険。
父子手帳にも載っていますが、赤ちゃんは小さい穴に指を突っ込みたがる生き物です。
父子手帳についての記事はこちら。
吸い込まれるように、人差し指をぐいぐいと差し込んでいきます。しかも清々しいほど思い切りよく。
コンセントの穴など格好の標的で、目を輝かせて指差し状態でせまってきます。
突き指するとか、挟まれたりとかいった危険はまだ想像できないのです。
ティ子も一時期よりは指差しが少なめになりましたが、まだまだ好奇心旺盛で、興味のあるものは人差し指でつんつんしたがります。
常に指さし状態だった時の記事はこちら。
コンセントの穴になんて指が入らないでしょ・・とお思いのあなた。赤ちゃんの指は想像以上に細くて柔らかいので、コンセント内の通電部まで指が届く可能性があるのです。
家庭用電源には100Vという電圧がかかっており、これは大人を死に至らしめるのに充分なパワーを持った数値です。
体を床に接触させて片手で手を突っ込めば「指→体→足→床のルート」、両手でコンセントのプラス・マイナス(2つの縦穴)を同時に指を入れれば「左手→体→右手のルート」で回路が成立し、感電します。
前者は漏電ブレーカ(漏電を検知し、自動で電源を遮断する安全装置)によって助かる場合がありますが、後者は長時間の感電になる可能性があります。いずれも心臓を通過するおそれがあり、非常に危険です。
心臓に長時間電流が流れてしまうと、心室細動(脈拍が正常なリズムを保てなくなる症状)のリスクが高まりますので、これはなんとしても防がなくてはなりません。
しかも、です・・
赤ちゃんの指は濡れている場合が多いですね。
手先が濡れた状態だと、皮膚の電気抵抗(電気の流れにくさ)は10分の1程度まで落ちます。
水分が殆どで構成される人体は、この皮膚の電気抵抗によって少しだけ感電しにくくなっているのですが、このわずかばかりの恩恵も、濡れた状態ではほとんど効力を発揮しないのです。
電気は目に見えないのであまり危険性を認識しにくいのですが、まず第一に警戒すべき点です。
コンセントカバーを全てのコンセントに設置することをオススメします。
危険②コンセントから電源コードを引き抜いて感電
電源コード引き抜くなんて赤ちゃんには無理でしょ・・・と思ったそこのあなた。まだまだ安全意識が足りませんよ。
引き抜き切ることはできなくても、ぐいぐいと引っ張る過程で緩むことは充分考えられます。
緩めばコンセントプラグに隙間が生じ、そこに指を突っ込まれます。
しっかり差し込んでいれば大丈夫、という考えは、ほぼノーガードと同じです。
それに、引き抜くことができるようになるのは時間の問題です。
ティ子も1歳になり、握力腕力ともに以前からは想像もつかないほど強くなりました。
もはや(試してはいませんが)コードを引き抜くことくらい、文字通り赤子の手をひねるようなものでしょう。
コンセントはなるべく赤ちゃんの気を引かないように目立たないように、また素手で外すことが困難なガードをすべきです。
危険③電源コードをかじって感電
感電シリーズ第三弾、コードをかじって被覆がはがれて感電するケースです。
もうここまできたらこういったことも想定しましょう。
最近の電源コードは頑丈にシールドされているものがほとんどかと思いますが、中には軽量化のため、薄めの被覆を採用しているものもあるので油断は禁物です。
赤ちゃんは何が気に入るか分かりません。そして気に入ったものにはひたすらに愛情を注ぎます。
電源コードが気に入った!となればひたすらカミカミしまくるでしょう。そうなるとどんなに頑丈に被覆してあるコードでもいずれは破られてしまい、芯線がむき出しになってしまいます。
唾液と歯で繰り返しカミカミされれば、およそどんなものでもいずれは壊れてしまうでしょう。家電にとって赤ちゃんは天敵、といわれる所以です。。
危険④にょろにょろ這わせたコードに足を絡ませて転倒
特につかまり立ちをしはじめた赤ちゃんには、足元が散らかった状態だと転倒のリスクが大きくなります。
コードなどは典型的な障害物で、ただでさえヨタヨタで転んでしまいやすいところ、さらにそれが悪化してしまいます。
そして意外と見落としがちですが、転倒の危険があるのは赤ちゃんだけではなく、あなた自身です。
赤ちゃんを抱っこした状態というのは、足元への注意が疎かになりやすく、転んでしまうと親子ともに怪我をしてしまう恐れがあります。
こういった危険要素は、出来る限り排除して安全に育児をしましょう。
うちではジョイントマットを敷くことも併せてやっています。こちらも非常におすすめです。
湯たんぽは赤ちゃん家庭ととても相性がいい
電気毛布の危険性について、少々過剰気味に列挙しましたが、これらのリスクがない湯たんぽは、赤ちゃん家庭と非常に相性がいいアイテムであるといえます。
以下に湯たんぽの魅力について2点、説明していきます。
自然な温かさで翌日の夕方まで温かい
使用感としては、湯たんぽは電気毛布とはだいぶ差があります。
使ったことがあればよくわかると思いますが、電気毛布は面で温めるのに対し、湯たんぽは点で温めます。
これがとても自然な温かさで、赤ちゃんや猫などを抱っこしたときの感覚に近いと思います。
また、電気毛布は設定すれば一定の温度なのですが、湯たんぽは自然にゆっくりとぬるくなっていくので、不快感を感じにくいです。(布団の中であれば翌日夕方まで温かくて驚きます)
電気毛布は寝る前に設定を高めなままにしてしまうと、寝た後で熱すぎて汗をびっしょりかいてしまう、という残念ポイントがあります。
個人的な感覚ですが、湯たんぽはこういった点で安心です。熱すぎず冷たくならず、自然な使用感で、赤ちゃんにとっても良いのではないかと感じます。
キャラクター湯たんぽなら見ても触っても楽しめる
うちではこんな感じのひつじ湯たんぽを使っています。
見て楽しく、触ってもフカフカなので、赤ちゃんとも友達になれます。
うちのティ子もお気に入りです。
赤ちゃんにとって安全であるばかりか、ファンシーな雰囲気を出すのにも一役買ってくれるという、なかなかニクイ奴です。
湯たんぽの注意すべき点について
ここまで絶賛してきましたが、湯たんぽは全てにおいて電気毛布よりも優れているというわけではありません。
一つは、毎日お湯を自分で入れなくてはならないこと。
お湯を入れる時に注意しないと、火傷してしまうおそれがありますので、ここは細心の注意を払う必要があります。
また、電気毛布のようにスイッチ一つで温まり、温度も(タイマー設定なども)自由自在というわけではないところが、湯たんぽの劣る点でしょうか。
このあたりは好みでもあるかと思いますが、先に述べたような感電、転倒の危険が長期的に減らせるのであれば、「お湯をいれる時だけ」火傷に注意すればいい湯たんぽは、非常に良い選択であると私は思います。
あとは、湯たんぽの栓を開けられないよう、しっかりと栓をすることです。
ねじ込み式の栓を開けるのは、コードの引っ張りよりもはるかに高難易度です。(赤ちゃんは腕が短いぶん、回転させる力はあまり強くありません)
こちらは明らかに優位性のある点だと思います。
昔ながらの湯たんぽ・・・使える!
ここまで重用するとも思っていなかった湯たんぽですが、実際に使ってみるとその良さが非常によくわかります。
そしてそれは赤ちゃん家庭であるからこそ、立ち上がってくるメリットが沢山あるのです。
あなたがもしお持ちであれば、もしくはご購入されるのであれば利用価値は想像以上にあると言えると思います。
まさに「ぽかぽか」・・・一度使用するとやみつきになる魅力が、この昔ながらのアイテムにはあります。
あなたの赤ちゃんの安全のために、ぜひ参考にして下さい。
以上、湯たんぽレビューでした。