意外性のある展開、可愛くてユーモラスなイラスト・・絵本「オリバーくん」レビュー。ふくろうが好きな人に・・

himaguriです。
絵本レビューです。本日はコチラ。
「オリバーくん」という本です。
表紙からパンチが効いてます!ものすごい数の、カラフルな鳥。
真ん中にいるのが、オリバーくんですね。ふくろうですね。
何を隠そう、himaguri一家はふくろうが大好きです。カッコ良さと可愛さが同居する、あのフォルム!
で、読んでみたんですが、この本なかなか面白いんですよ。
大人でもとっても楽しめますよ。
妻もこう言っていました。
ではいきます。
パパっと読むための目次
どんな話?
オリバーくんは子ふくろうで、とてもお芝居が好きというユニークな子です。
その好きさ加減ときたら、並ではありません。
開幕、読者を煙に巻いてきます。
何も知らずに読み始めると、その意外さにあなたもヤられるでしょう。
家族3人で読んでいて、思わず大笑いしてしまいました・・
この意外性は、ぜひあなたにも本を読むことで、体感してもらいたいですね。
なので、あえて内容は書きません!!!
絵で語るとはこういうこと!絵本ならではの「臨場感」
ストーリーの中で、オリバーくんは色々なお芝居に挑戦します。
他の鳥のまねをしたり、お医者さんや弁護士ごっこをしたり、表情の練習、ダンスなどなど。
文は見開きで2行ほど。でも、絵がふんだんに用意されていて、各ショットはその一つ一つが楽しいものばかりです。
漫画的に書いている部分もあれば、1ページまるまる使って背景まで書き込んである部分も。
でも、見ていて全然疲れない、ライトな画風なんですよねー。
表情もユーモラスで、自然に楽しく読み進められます。
鳥のまねをするシーンでは、一つ一つに注目して、パパママが解説を入れても楽しいと思います。中には鳥のまねをする・・・と言いつつ、他の生き物だったりして、突っ込みどころも用意されており、エンタメ性高し!
ティ子は、「フラミンゴ」という言葉を覚えました。語感が楽しいのか、「これなーに?」と聞くとニコニコしながら答えてくれます。かわいい。
裏テーマとしては、子供の将来に夢を見る親の姿か・・?
お芝居しまくるオリバーくん。そんなオリバーくんを見て、
パパは「医者か、弁護士になった方がいいな」と言い、
ママは「この子の才能を伸ばしてあげましょうよ」と言います。
そんな二人の思惑を、それぞれ完璧に、飄々とこなし切るオリバーくん。
その楽しそうなこと!
パパママ二人は実に満足げです。
あれやこれやと自分たちの子の将来について、想いを馳せる親ふくろう2匹。
この3羽を見ているととても微笑ましくて、愛すべき姿のように思えてきます。
人間も、自分の子に対してこんな風になることって、あると思うんです。
ともすると重たいテーマになってしまう、将来の話も、羽のように軽く楽しく魅せるのが、この作品の非常に素敵なところです。
オリバーくんの将来はどうなるか・・?
見逃せないのが、最後のシーン。
ここはそのまま、クライマックスの一節を引用します。
けれど
オリバーが
おおきく
なったとき
さて みなさん
なにに
なったと
おもいますか?
引用元:「オリバーくん」
実際にこのように、テキストを斜めにずらして書かれてます。センスを感じる。
その上には、大きく翼を広げて(それでも小さいんですけどね!)こちらを澄まし顔で見据えるオリバーくん。パサパサ・・
まさに気になる、最後のシーンです。
ここも最後まで素晴らしい。見開きでどこかに飛んでいくオリバーくんが向かう先で、オリバーくんの将来の姿がわかります。
ここも、とても書けませんが、ぜひあなたにも手にとって確かめて頂きたいですね。
親子でワクワクしながら読めることうけあいです。
一つ言えることは、やっぱりオリバーくん、とっても楽しそう!
まとめ
2歳のティ子も、大好きな絵本です。自分で持ってきて「読んで」とせがむほど。
でも、ティ子に負けず劣らず、私と妻もこの本が気に入りましたよ!
思わず吹き出してしまって、なんとなく幸せな気分にもなれる、そんな絵本と言えます。
文章が少なく、絵が多めです。絵を見ながら、親子で対話しながら楽しめます。
絵もとても可愛くユーモラスで、おまけにわかりやすいときてます。
大人でもここまで楽しく読める絵本ってなかなか無いですねー。
思わず衝動的にレビューしてしまいました。
以上、絵本「オリバーくん」レビューでした。
あなたの絵本選びの助けとなれば幸いです。