1歳児と奈良公園に行ってシカとたわむれた話

himaguriです。
ティコさんは京都市動物園に行って以来、ヤギが大・大・大好きになってしまい、隙あらば「ヤーギヤーギ」と言いながら、四つ足で這い回ってヤギごっこをしています。
生き物にすごく興味が出てきたようです。
そこで、動物とふれあえる場所を検討し、ほぼ野生のシカと会える奈良公園に行くことにしました。
穏やかなシカさんであれば、噛まれるなどの危険な目には合わないはず!
ヤギさんには、両手を広げてソファにゆったり座るかのように、背中から体重を預けにかかるほどの馴れ馴れしさフレンドリーさを発揮していたティ子さんですが・・・
果たしてシカとは仲良くなれるのでしょうか?
ということで、1歳5ヶ月のティ子さんと出かけようシリーズ、奈良公園編のスタートです。
約半日のお出かけだったので、あまり公園の奥深くに行くことはできませんでしたが、同じ頃のお子さんと奈良公園へのお出かけをご検討されている方に、ご参考になれば幸いです。
パパっと読むための目次
電車で奈良公園に行きました
当日は朝から7月初旬の日差しが降り注ぐ、真夏日でした。
もちろん暑かったですが、「この時期を逃したら、本物の夏本番になってしまい、余計に外出がしづらくなってしまう!」ということで出かけました。
奈良公園の最寄駅は近鉄奈良駅です。
近鉄奈良駅では地下のホームに到着するのですが、ここから地上の改札階へ上がるためのエレベータは一つしかなく、ホームの移動をしなくてはなりませんでしたので、ベビーカーでのお出かけにはちょっとだけ不便です。
駅の中は涼しいし、青銅色の柱なんかは特徴的で面白いんですけどね。調べたところ、2010年に一度リニューアルをしているようです。
外に出ます(暑い!)
近鉄奈良駅を出ると、相変わらずの外気温の高さにやられました。
もう夏ですね。
中学生と思しき集団がけっこうおり、私も学生の頃に修学旅行で来たことを思い出しました。
奈良公園へ、てくてくと
奈良公園に電車で来たことがあまりなく、地図では分からなかったのですが、なかなかの上り坂です。ここ。
車やバスを使うのが、賢い選択だったかもしれません。
公園の近場に駐車場はたくさんありますからね。
このへんからティ子さんと一緒に歩いたのですが、日光も刺さってもう汗だく。
1歳児にはちょっと過酷な道のりだったかも知れません。
坂を上り切ると、右手に興福寺、左手に奈良県庁が見えてきます。
そして・・・いました。目的のシカさんが観光客からシカせんべいを貰っています。
でもこの時点で家族全員、汗ダラダラ・・
いったん奈良県庁の御膝元へ・・
坂を登るだけでだいぶ体力を消費してしまいました。
そのため、一度奈良県庁へ避難しました。
東京都庁や京都府庁、大阪府庁なんかもそうなんですが、庁舎って凄くものものしいですよね・・・
ラストダンジョン感がすさまじいです。
正面の入り口前にはせんとさんがいました。
せんとさんのデザインはいつ見ても前衛的です。
正面の入り口に入ると、ちょっとした観光PR用のホールと、ベンチがあったのでそこで一休みしました。
吹き抜けのホールでは、恐ろしげな形相の「持国天様」が睨みを利かせていました。ネオンカラー!
そのあまりの迫力に、ティ子は最初たじろいでいましたが、すぐに打ち解けて下のシカ製ベンチに座ってご満悦でした。
持国天様と一緒に、妻に撮ってもらいました。
水分補給をし、おむつを確認すると濡れていたので、受付の方に聞くと「東棟」で替えられるとの事で、移動しました。
東棟は比較的、現代風の建物で、トイレも綺麗でした。
コンビニやカフェが建物の中に入っており、くつろぐことができます。
少し涼んで元気が出てきたので、今度こそ・・・シカさんとの交流です。
1歳児、シカとふれあう
市役所前の原っぱには、10頭あまりのシカが来ていました。
例にもれず、シカせんべいを観光客からもらっています。
シカせんべいを持った観光客を追い掛け回したり、頭突きしたりもしていましたね。
シカせんべい
私も、シカせんべいを与えた経験があるのでわかりますが、彼らは意外なほど攻撃的になることもあります。
シカせんべい屋さんの周りにたむろしていて、せんべいを買った人をターゲッティングするんですよね。
買った後、「さぁ与えるか・・」とゴソゴソやっている間に急接近されて、どつかれます。
その威力はなかなかのもので、大人の男性でも体全体がよろめくほど。
服を噛んで引っ張られたりもします。
あれは軽い恐怖体験です。
そんなこんなで私がビクビクしているのを尻目に、ずんずんシカに接近していくティ子さん。「恐れ」というものを知りません。
シカベンチでリハーサルしてきたのでしょうか。よどみない歩調です。
足元にちらばるシカ印サプリメンツなど気にも留めません。
気軽にシカのわき腹やお尻をパンパンたたいています。「気兼ね」というものを知りません。
が、さすがに奈良公園のシカは人なれしていてクールでした。自分のペースを守りながら、悠々と歩いていきます。
ティ子さんはというと、去りゆくシカのしっぽを指差して「け、け」とか言っています。
ツノも指さしていました。
シカせんれい
嬉しそう・・・やっぱり生き物に興味がある時期なんだな。来てよかった・・
そんな安堵感が胸中に広がりかけた、その時。
あっ・・・
(どつかれるティ子)
軽くどつかれました!
ティ子さんのあまりの馴れ馴れしさに、さすがのシカさんも挨拶代りにぶっこんだようです。
或いは、本当に挨拶返しのつもりだったのかも?
そんなに強くもなかったようで、軽くしりもちをついただけでした(幸い変なものもおしりに敷かずにすみました)。
まぁこれくらいは予想していたので、「シカの洗礼」としていい経験になったでしょう。
ティ子さんには全然効かなかったようで、それ以降もティコティコ接近していっていましたけどね!
その後
その後は、もう少し先に行こうともしたのですが、思いの他東大寺まで距離がありそうだったのと、気温が一向に下がってこなかったので、帰ることにしました。
帰りに、もう一度県庁の東棟でオムツ替えと、カフェスペースで一休みさせてもらいました。
公園近くで物凄くありがたかったんですが、そこまでの100m足らずの道のり(公園側から大通りを渡って、県庁に入るまで)ですら、ものすごく長く感じるほど、暑かったです・・
シカとふれあってみて感じた注意点
今回、1歳児とシカに会いに行ったことで、見えてきた注意点などを挙げてみます。
・シカアサルト
・シカスティール
・シカサプリメント
この3つについて注意する必要があると感じました。
シカアサルトに注意!(特に小さい子と一緒の場合)
なんでも、7~9月は繁殖期、9月~11月は発情期だとのこと。
そのため、繁殖期はお母さんジカ達が(子ジカを守るためです。人間と同じですね)、発情期は雄ジカ達がハッスルし出すので、特に注意が必要そうです。
比較的温厚なシカですが、やはりそこは野生動物(ワイルドアニマル)なので無警戒ではいけません。
必要以上に恐れる必要はないですが、必要最低限は注意しましょう。
怪我をしても、大体の場合は自己責任ですからね。
ちなみに100万円以上の治療費が発生する大けがの場合は、保険が下りるように県が賠償保険に加入しているのだとか。
シカスティールに注意!!(特に食べ物関係)
荷物を荒らされないように気を付けましょう。
彼らは、人間の持っている袋に、時においしいものが入っていることを知っています。
あとは、おなかが減っていると紙なんかも食べてしまうそうですが、おなかを壊したりするそうなのでやめてあげて下さいと、宮島で教わりました(奈良公園のシカはシカせんべいというおいしいものを知っているので、食べないかも)。
荷物はしっかりと封を閉じておきましょう。
シカサプリメントに注意!!!(特に夏場)
今回行ってみて初めて知ったのですが、夏場はシカ製サプリメントの匂いが激しいです。
動物園なんかより余程ですね。公園に入る前から、匂い立つ感じがしました。
秋冬だと、あそこまではこなかったと思うのですが・・
それと、そこら中に散らばっていますので、踏まないことはまず不可能であると心得ましょう。
あとで一気に落とした方が効率的です。
当たり前ですが、小さい子を連れて行く場合は、拾ったり触ったりしないように注意を払うことも大切です。
ティ子さんもしきりに指でつんつんしたがったので、なかなか大変でした・・
心配そうな妻が写っています。
まとめ
全体的に香りが強烈でしたが、楽しいお出かけになりました。
シカぐらいの大きさの生き物が野放し状態でうようよいるのって、冷静に考えると日本でもかなり希少だと思います。
1歳児からしたら、我々大人でいくと馬とか、それ以上の大きさに見えているはずですから、大迫力だったことでしょう。
大人でも、いつ行っても楽しめます。
暑くて断念しましたが、次に行くときはもうちょっと先に行ってみたいですね。
東大寺の大仏とか、国内最大ですからねぇ・・
またトライしてみたいです。
以上、1歳児がシカとたわむれた話でした。
暑い日のお出かけの必需品、ストローマグ。