京都・市比賣(いちひめ)神社のひいな祭りで、等身大の「ひと雛」を見てきました

himaguriです。
3月3日はひな祭り。ティ子は生まれたのが去年の2月だったので、初節句として京都市の市比賣(いちひめ)神社に行ってきました。
女人守護で名高く、ご祭神はすべて女神様。女人厄除け特化の、ニッチなキャラクター性を持つ神社です(参拝されている方も、女性が多かったです。)
またここは本物の人でひな壇をつくってしまう「ひと雛」が有名な神社で、これを見に行きたい!ということで、お邪魔してきました。
神社の敷地自体はとても小さく、3分で回りきれるほどの大きさです。1歳の子連れでも重すぎず「ちょっと足を伸ばしてチラ見する」くらいで、ちょうど良いウエイトだと感じました。
隣のイベントホールで同時期開催の「ひいな祭り」(ひと雛もこちらで観られます)はそこそこで、これと合わせると、半日くらいはかかりそうな感じです。
それではレビューしていきたいと思います。
パパっと読むための目次
市比賣神社について
市比賣神社は以下の場所にあります。
私たちは、京阪電車の七条駅から歩いて行きましたが、徒歩10分くらいで、ちょうどよい距離でした。
このあたりは、四条や五条などと比べて、そこまで賑わっているあたりではないのですが、一風変わった町並みでした。
通り道にはカフェや雑貨屋などがあり、そのどれもがとても個性的なものばかりで、外から見ただけでしたが、時間があれば寄ってみたいお店ばかりで面白かったです。
市比賣神社に到着!その外観に圧倒されました
歩いていくと、道案内の看板が見えてきます。
イベント中だけあって、通りには人が多く集まっており、そこそこの賑わいを見せていました。
看板の案内に従って、少し細めの道に入ると、すぐ左手に市比賣神社があります。
おお〜、ここが神・・社・・!?
神社の鳥居のような朱色の柱と瓦屋根の上には、何故か5階建てマンション・・
不思議な光景でした。神主さんのお家なんでしょうか。
神社内は色々なものが小さめにまとまっていました
神社風ガレージをくぐって行くと、小ぢんまりとしたスペースがあり、鳥居や展示用の雛人形、小さな社などがありました。
冒頭でも触れましたが、この神社は女人守護のご利益があらたかだそうで、確かに参拝客は女性の方がほとんどでした。
飾り付け、おみくじなどもかわいらしいものが多く、女性の参拝者を意識したつくりになっています。
展示物はひな壇に収まりきらない雛人形達。お座敷いっぱいに広げられていました。
天児(あまがつ)の展示もありました。天児とは、幼子の厄を身代わりに受ける人形のことだそうです。
下の方の黄色い服を着た人形がそれです。
面白かったのは手乗りサイズのだるまを模した「姫みくじ」です。
おみくじがだるま型カプセルに入っており、取り出すという仕組み。
奥の水差しスペースに、開いた後のだるまがたくさん奉納されていました。
こちらの開いただるまは、持ち帰りでも可、ということです。可愛らしいですね。
お目当てのひと雛は隣の「ひと・まち交流館」でやっているそうでしたので、神社参拝後、移動しました。
ひと雛、ひな茶席、ひな遊び(貝合せ、双六盤、投扇興)
ひと・まち交流館は以下の場所です。
市比賣神社が交流館のスペース、ホールを借りてやっているようですね。
ひいな祭り参加には大人ひとり2,000円のチケット代がかかりました。未就学児であれば無料ということで、ティ子は無料でした。よかった・・
チケットには桃の木の枝で作られたお守り(お風呂に入れて楽しめます)も付いてきました。
ちょっと高く感じましたが、お茶代とホールでのひと雛・舞の観覧などが込み込みになっているので、これくらいはかかってしまうのかなという印象です。
ひと雛
ひと雛は200人程度収容できる中型のホールで催されていました。
私達は終了間際に行ったので、その前の雅楽演奏、舞などは見られませんでしたが、プログラム終了後も15分程度は自由に撮影が可能でした。
男の司会者の方が、慣れた様子で会場をはんなりトークで盛り上げていました。席は80%位埋まっていたと思います。
せっかくなので、近くに行って写真を撮ってきました。
お内裏様、三人官女に五人囃子。シンプルな4段のセットですが、本物の人間となると、これくらいでもだいぶ迫力がありました。
まさに「風雅」・・・風圧、感じました。
役者の方(言い方これで適切でしょうかね)は、無表情を貫いている方もいれば、ちょっとはにかんでいる感じで微笑んでいる方もいました。
演奏や舞の様子なども、ぜひ見てみたかったですね・・
ひな茶席
別の部屋で、即席の茶席を設けてありましたので、一杯頂いてきました。
お抹茶と、茶菓子としての「ひちぎり餅」をいただきました。
かたつむりのような形をした特徴的な和菓子です。京都ではひな祭りに食べるお菓子だそうですね。
よもぎ入りの餅の上に粒あんが乗っており、餅のかすかな苦みとなめらかさが、粒あんの甘味と舌に残る小豆の食感によく対比されており、とても上品で優雅な味わいでした。
給仕しにきた巫女さんが、春の訪れを表しているお菓子ですよ、と説明してくれました。
和菓子と抹茶、素晴らしい組み合わせですね。私も妻もペロリと頂きました。
ひな遊び(貝合せ、双六盤、投扇興)
また別の部屋で、ひな遊びの実演が行われていたので、それを見てきました。
貝合せは、貝の裏側に描かれた絵柄と、貝の表側の紋様をヒントにし、ぴったりと合わさる貝の組み合わせを探すあそびです。
単純な組み合わせを探すだけでなく、背景知識としての教養も要求されるところが、日本の遊びらしいね、と妻と話しました。
ぴったり、こちりと合致したときは、なかなか快感です。
双六盤と投扇興は、時間もなく遠くから見ただけでしたが、こちらも奥が深そうでした。
帰り道
帰り道、ティ子が寝てしまったので、鴨川沿いにある「Veg Out」というお店で妻とカフェタイムしました。
こういったひとときは、出かける際のひそかな楽しみです。
鴨川や比叡山の稜線がよく見え、景色と雰囲気は一押しのカフェだと思います。
ただし、入り口には少々段差があるので、ベビーカーだと持ち上げが必要です。
あとは、ビーガン(菜食主義)というコンセプトですので、ミータリアンな方はご注意くださいね。(同じく鴨川沿いの「mumokutekiカフェ」にお邪魔した時の記事です↓)
ひな祭りを終えて
ひととおり終えてみて振り返ってみると、見て、触れて、味わって、とても贅沢な雛祭りとなりました。
ティ子も、ひな壇の華やかな様子をじーっと見たり、貝のつるつるした感触を不思議そうに触っていました。
1歳、予備知識ゼロの目で見る雛祭りは、どんな風に映っているのでしょうね?
なんとなくでも、きらびやかな楽しいムードが伝わっていればいいなと思う、himaguriなのでした。
以上、雛祭りのお出かけレポートでした。