鴨川デルタで川遊び、難易度も低め!1歳半は大はしゃぎ。近場のおすすめスポットも。

himaguriです。
京都市北部の「鴨川デルタ」に行ってきました。
「鴨川デルタ」とは、市内を流れる一級河川、鴨川の上流で、下鴨神社の南部で高野川(たかのがわ)と賀茂川(かもがわ)が合流する地点の、中州になっている領域です。
デルタと呼ばれていますが、厳密には三角州とはちょっと違います。
三角州のことをいうデルタ(Δ)は、1本の川でできる地形なので、2本の川が合流する鴨川デルタは本当は、「鴨川ナブラ(∇)」と呼ぶべきなんじゃないかと、ひっそりと思った次第です。
・・・いきなりの脱線で失礼しました。
橋の上からは何度も見たことがあったのですが、この度ようやく足を運ぶことが出来ました。
以下2記事で触れていたとおりですが、ずっと行ってみたかったんですよねー。
今回は、水遊びに目覚め始めた1歳児と、妻と3人でこの「鴨川デルタ」に遊びに行ったときのことを記事にしたいと思います。
みどころや注意点など、同じ頃の赤ちゃんと行くことを検討している、あなた向けの記事になります。
パパっと読むための目次
鴨川デルタ概要
鴨川は、貴船から注ぐ賀茂川と、比叡山(鴨川デルタから見えます!)に源流をもつ高野川という、大きな二つの川が合流して流れる川です。(以下写真は賀茂川の橋の上から撮りました)
碁盤の目にそって整備された町並みに揃って流れており、川べりは散歩やジョギングコースが整備されていて歩きやすい雰囲気です。
鴨川デルタは、いわばこの鴨川の「出発地点」です。
アクセス
京阪電車「出町柳駅」が最寄です。
そこからは徒歩2分程度。橋を渡るとすぐです。
飛び石をわたっていくことで、川沿いからでも行くことができます。
鴨川デルタに到着
その日は、急に冷え込み始めた9月の初旬にしては暑い日でした。
鴨川デルタに行くか、京都鉄道博物館に行くか、悩んだ末に鴨川デルタに決定。
博物館系は雨の日でも行けますし、逆に川は暑い日にしか入れませんからね。
最寄りの京阪電車「出町柳駅」には、なんと12時半に到着。
私達にしては大分早めです。だんだん子連れお出かけにも慣れてきた気がします。
まずは昼ご飯
「ファラフェルガーデン」でケバブを買い、川沿いで食べることにしました。
すなわち、ピクニックですね。
スティックおにぎりも持参しました。
出町柳駅側にも、京都御苑側にも、橋を渡ってすぐの場所にコンビニがあるので、ここでご飯を買ってきてもよさそうです。
鴨川デルタは公園のようになっていて、松の木が植えられています。
木陰がふんだんにあり、親切なことにベンチもいくつかあるため、一休みできます。
当日は天気もよく、風も良く通り、非常に快適なランチタイムとなりました。
周りにも、ごはんを食べている方がたくさん来ており、妙な連帯感を感じることができます。
3世帯家族、外国人旅行者の一団などがいらしてました。
意外に、スーツ姿のサラリーマンが多かったのが印象的でした。
京都市内ではたらくサラリーマンは、心の安らぎを求めて、昼休み中にこの鴨川デルタに出没するのですね・・・
昼ご飯はいつも会社の食堂の私からすると、少し羨ましいです。
ネクタイが風にたなびく姿は様になっていて、思わず心の中で敬礼しました。
鴨川デルタから川に肉薄
高野川と賀茂川が合流する地点に向け、川に近づいて行きました。
ここって、飛び石が川を横断しているので、実は出町柳側の岸からでも、京都御苑側の岸からでも来ることができるのですが、
・二つの川が両側から迫ってきて緊張する感覚
・デルタの先端で「どっちに行こうかな?高野川、賀茂川、どっちを渡るかな?」と悩む感覚
・「いや、でもここは合流してるからもう鴨川か・・いや待てよこっちは賀茂川でここは鴨川で・・カモとカモで・・」と同じ読みによる混乱に身悶える感覚
など、全国的にも珍しい感覚を体感することができます。
なので私がおすすめするならば、∇の下端から攻めるのが上策かと思います。
ベビーカーはちょっとしんどいかも
ただしこの奇策には穴があって、下り坂が急な上にデルタ先端は凸凹が半端じゃないので、ベビーカーで行くと結構大変です。
デルタ先端は、こぶし大の砂利にコンクリを流したような感じです。エアバギーでもガクンガクン揺れました。
持ち上げて運ぶことが必須になるので、自信がなければ京都御苑側から行きましょう(こちらにはスロープが近くにあります)。
着水
ティ子は簡易海パン(万一に備えて丈夫な生地のパンツを二枚重ね)にし、私達夫婦は靴を脱いで準備完了です。
私達は高野川方面に入りました。
水は澄みきっています。
足をそーっと着けると、冷たい。。
体の芯までくる冷たさではありませんが、遊ぶにはちょうどよいくらいの水温でした。体感で25℃くらいだったかな・・
深さも15cmくらい(足首まで)で、そんなに深くなかったです。水量は日によって上下するようですので、参考までに。
高野川の上流はこんな感じ。橋が見えます。
反対側の下流は、こんな感じでした。
川底は細かい砂利になっていて、はだしだとそこそこ痛いですが、歩けないレベルではなかったです。角もある程度取れていたので、石で足を切ってしまったりはなさそう。
ただ一方で、妻は結構、苦しんでましたので個人差が結構あるのかもしれませんね。
「大江戸温泉物語」という施設があって、そこの足つぼ足湯は苦行かってくらいめちゃめちゃ痛かったのですが(敢えてつんつんしてる方が上になった石たちが待ち構えているのです)、鴨川からはそういう悪意は感じませんでした。
ティ子さんはぜーんぜん平気な顔をしてました。(うちの子、川が好き過ぎて水に足を着けた瞬間ニタァァァ・・・って笑うのですが、私はそれが好き過ぎてやめられません)
よく見るとちっこい魚がちょろちょろ泳いでいます。
メダカかと思いましたが、どうやらオイカワというコイ科の稚魚みたいです。学名Zacco属。雑魚です。
一説には、江戸時代に生物分類に来たシーボルトさんが、「これは何という魚であるか」と日本の漁師に聞いたところ「あぁん!?そんなの雑魚だよ、ザコ!!」と適当に答えたのが属名として定着したと言われております(エピソード演出、監修himaguri)
というわけで、鴨川に来ると「この雑魚共が!」と圧倒的強者感を味わうことができます。
・・・・
飛び石は結構間隔が開いていて、飛ぶのにすこしだけ勇気が要ります。
大人の股下でも、またぐのはちょっと骨が折れます。
飛び石は亀の形や千鳥のかたちをかたどったものがあり、配置も凝っていて目に楽しいです。
(なぜか帽子を差し出す一歳児)
千鳥は最初、エイだと思ってましたが、よく考えると海水魚のエイが鴨川にいる筈ないですね・・・
通路から外れた位置に配置されているものもあるので、そこに座ってゆったりのんびりするのも悪くなさそうです。
ティ子は大はしゃぎで、結構遠くまで歩いていったりしていました。
以前行った場所は、市役所をちょっと北東にいった場所にある「みそそぎ川」の隣で、舟形の飛び石がありました。
遊び心があって面白いですよね。
飛び石は全部で五箇所ほどあり、それぞれの場所によって飛び石の配置や形、風情なども違うそうです。全部見てみたい!
飛び石豆知識
京都府の公式HPでは、飛び石についてこんな記述があります。
この飛び石は、河床の安定を図るという主目的のために設けた横断構造物(これを「帯工」といいます。)の上にいろいろな形に模したコンクリートブロックを配置したもので、水位が低い時には人が渡ることができるという二次的な役割を果たしているのです。引用元:京都府公式HP<鴨川真発見記>より
なるほど・・・もともとは治水の一環として、河川の環境整備のための工事がメインの目的だったのですね。
人が渡れたり、形を親しみのあるものにしたりといった部分は、あくまで二次的なものだそうです。
見た目にもすばらしいけれども、きちんと機能が前提にあるものって、すばらしいですよね。なんだかハァハァしてしまいます。
鴨川デルタ近くのおすすめスポット
近場の情報としては、毎月15日に、この鴨川デルタから東に徒歩5分、1kmほど歩いたところ「知恩寺(ちおんじ)」境内にて、「百万遍さんの手づくり市」というイベントが催されています。
手作りのもののみが出品されるマーケットで、すごく活気があり、見ているだけで楽しいイベントです。
タイミングが合えば、一緒に行ってみることをお勧めします(人が多すぎて、ベビーカーは向かないかも)。
あとは、下賀茂神社、糺の森(たまに古本まつりもやってるよ!)に行くのも近いですね。ここも併せていくと自然度が急上昇です。
食事処
近場のおすすめ食事スポットですよ
ファラフェルは必食です!ケバブも食べごたえ十分。
オムライスに特化したお店。店内のレトロな雰囲気も好きです。
鴨川デルタで遊ぶ時のポイント
実際に行ってみて、注意すべきところや持っていった方が良いものなど、まとめます。
川で遊ぶなら、水遊び用グッズは必須です。直射日光対策も。
水遊びした後のタオルや着替えなどは、言わずもがな、必須です。
川にそのまま入れる、ビーチサンダルなどがあっても役立つと思います。
あと川は意外と直射日光があるので、帽子や日焼け止めなども用意しておくとよいでしょう。
真夏はかなり気温も高くなるので、熱中症対策を忘れずに。
怪我をした時の為に、応急手当セットを
危ない目には今回会いませんでしたが、何があるかわかりません。
怖い野生の生き物に遭遇したり、怪我をしてしまうこともありえます。
もしもの時の為に、応急手当のできるセットを持っていくと安心です。
増水時は遊ぶのはやめておきましょう
前日に雨が降ったりしていると、川の水かさが増し、飛び石が冠水することがあります。
こうなると、流れに足をとられやすく、滑りやすくもなるので、遊ぶのは見送りましょう。
まとめ。市内にありながら、川という自然を満喫できるスポットです。難易度も低め。
京都に観光に来ると、どうしても有名な観光スポットに足を運ぼうとしてしまいますが(私自身、京都に来る前はそうでした)、鴨川デルタはそういう濃いめの場所に比べてまた一風変わった魅力のある場所だと思います。
なんでしょう、清水寺などの有名な観光スポットを「豚肉炒め」とするなら、鴨川はさながら「茄子のおしんこ」のような存在でしょうか。すっごく爽やかです。
是非、鴨川デルタののんびりとした風を体感してみて下さい。
以上、鴨川デルタで遊んできたレポートでした。
Comment
こんにちは、はじめまして。
父親目線で発信している子育て情報サイトに出会えて嬉しいです。
また、子育てに関する情報を痒いところまで手の届く感じで、かつ、わかりやすく整理されていて、素晴らしいサイトだと思いました。
我が家では、暖かくなりましたら京都観光旅行に行こうとちょうど考えていたところでして。
子供もまだ小さいですので、観光旅行の道中、ガチの観光スポットではなく、のんびりとした小さな子供も楽しめる場所にぶらっと立ち寄れたらなあと思っていたところです。ヾ(๑╹◡╹)ノ”
サイトを拝見させていただきまして、鴨川デルタに是非立ち寄ろうと思いました。
まさに茄子のおしんこ、いいですね。(≧∀≦)
僕も、愛知・岐阜を中心とした子供とお出かけブログを「子供と遊び場巡ろうか!」というサイトで運営しています。
少し親近感がわいたのもありますが、京都等の情報を参考とさせていただいたお礼も含め、コメントさせていただきました。m(_ _”m)ペコリ
こんにちは、父ちゃんさん。
はじめまして。himaguriと申します。
この寒い季節に、心に火が灯るような
とても暖かいコメントをどうも有難うございます^^
もしお役に立てたなら、めちゃ嬉しいです。
鴨川デルタの飛び石は、親子で楽しめるい〜い雰囲気だと思いますよ。
そのまま鴨川沿いを歩くのもなかなか風流で、乙なものです。
子どもが走り回るのにうってつけの芝生もあり、おすすめです。
ただし・・・春先は比叡山から雪解け水が流れてきますので、ちょっと寒いかも・・です(風も結構吹いてます!年中!)。
初夏くらいですと、親子で川遊びには最適な季節だと思います。
なので、もし春先でご計画中であれば、鴨川沿いの北山通から五条通の辺りの桜を見に行かれるといいかも知れません。
桜並木と川の共演が絶景だそうですよ。
我が家でもお花見を計画中です。是非、ご検討くださいね^^
私も父ちゃんさんのブログに勉強しに行かせていただきます!
よろしくお願いいたしますm(_ _”m)ペコリ