京都市動物園は赤ちゃん連れに優し過ぎます。昼寝を忘れさせてしまうほど、家族で楽しめる。

himaguriです。
先日、京都市動物園に行ってきました。
ティ子も1歳と4ヶ月。おぼえた動物の名前も増え、街中で見かける犬や猫、鳥によく興味を持つようになってきました。
1歳1ヶ月の頃に、八幡にある「こども動物園」という、極小サイズの動物園に行ったことはあるのですが、そのときとはまた見える世界も違うだろうということで、別の動物園に行ってみたかったのです。
ずっと好きだった、ぞうさん(ちゅーたー、と昔から呼んでいます)や、きりん、ライオンなどは、これまで実物を見たことがなかったので、どんな反応を見せてくれるのか、私達としても興味がありました。
家からそれほど遠くなく、無理なく回れる小ぢんまりとしたスペースで、赤ちゃん連れに優しい、という噂を聞き、今回行ってみた次第です。
結論としては、感動するくらい赤ちゃん連れに優しく、見どころも豊富で、また足を運びたいと素直に思える、すばらしい動物園でした。
ここでの体験はまさにプライスレス。褒め倒しになってしまいますが、人生で一番「来てよかった」と思えた動物園で、私も妻も、娘も大満足の一日になりました。
1歳前後の、ベビーカー乗り〜歩き初めの赤ちゃんをお持ちのあなたには、ぜひぜひ行ってみて頂きたい、オススメの場所です。
そんな京都市動物園の魅力を、余すところなく感じて頂けるように、今日も頑張って記事を書いていきたいと思います。
それではいきますね。
京都市動物園の概要
京都市動物園は、京都市左京区にある市立動物園です。
その歴史は全国で2番目に長く、今年で114年目です。なんと明治36年(1903年)開園です。(1番は東京の上野動物園で、145年目)
全国で初めて、市民の寄付によって創設された動物園だそうです。
岡崎法勝寺町という住所にあることから、岡崎動物園とも呼ばれています。
開園時間は季節によって異なります。
・3月~11月の期間 AM9:00~PM5:00
・12月~2月の期間 AM9:00~PM4:30
入園は閉園30分前までで、夏は夜間も観られる時期があります。
休園日は月曜と年末年始(12月28日~1月1日)です。
京都動物園へのアクセス
地下鉄東西線蹴上駅から徒歩10分くらいの立地です。
バスか自家用車でも行けますが、バスはベビーカーの乗せ降ろしがあり、車だと専用の駐車場がないため、地下鉄が一番現実的かなと思います。
改札を降りると、すぐに動物園への案内が始まります。
キリン矢印です。手作り感がありますね。
案内に沿って外に出て、坂道を降っていきます。
大きな分かれ道は二つあり、ウェスティン都ホテルの前で右手に、京都国際交流会館の前でも右手に行きます。
ちゃんと表示もあるので、迷うことはないかと思います。
すると京都市動物園の東口が見えてきます。
園内に足跡が続いています!
入園!そして、マップを確認して驚きました。
受付で料金を支払います。
大人一人600円。30人以上の団体だと500円。中学生以下は、無料です。
チケットには、ランダムで動物の写真が印刷されています。こういう計らい、いいですね!
巷で人気のアニメ「けものフレンズ」とのコラボもやっていました。
驚きの子連れ対策
園内では、至る所にマップが設置されています。
そして、こちらは私がチェックしたものです。一緒にごらん下さい。
なんと、園内におむつ交換台が7箇所!しかもそのうち4箇所は、授乳室まであります。(ピンク丸は授乳室併設)
こんな施設は見たことがありません。本当に凄い・・・
赤ちゃん連れにはありがたい限りですね。
園内は綺麗に舗装されており、ベビーカーでスイスイ観ることができます。
古さを全く感じさせません。素敵です。
さらに、手洗い場所や、休憩のできるベンチ、テーブルもこれでもか!というくらい、沢山設置されています。
子連れには嬉しい工夫がいろいろです。
エリア紹介
動物園内の写真です。いい天気!
写真は東口から入った所ですね。
まずは「ゾウの森」へ。お目当てのぞうさん!
東口から入場すると、アジアゾウがすぐに見られます。
やはり本物は大きい!迫力が違いますね。
ティ子さんも最初はただ圧倒されていましたが・・・じわじわと大興奮していました。
絵本だけでしか知らなかったものが、実際に目の前に現れるというのは、1歳児にとってどれほどの衝撃なのでしょうね。
しばらくは、柵をガッチリつかんでその場にとどまろうと抵抗しました・・
人だかりのできていた、「ゴリラのおうち」
ゴリラの群れが暮らしている場所「ゴリラのおうち」がありました。
足元には手形(足形?)が・・・。
かなり大きいですね。形も人間とはだいぶ違います・・
想像力がかきたてられるギミック、面白いです。
そして、ボスらしきゴリラさんは奥でくつろいでおられました。(ちょっと見にくいですが・・)
他にも、親子と思われるゴリラ達もいて、「人間の家族と同じだね~」などと妻と話しました。
知ってました?じっさい、ゴリラとチンパンジーって、ヒト科なんですよね。
チンパンジーも、人間の言葉は理解しつつも、「喋れないだけ」なのだとか。
もはや、いとことかそこらへんのレベルですね・・・(違う)
風情あふれる、「京都の森」
入り口に柳の葉が流れる、「京都の森」というコーナーです。
京都の身近な動物たちというコンセプトで、この一角がまるで極小の動物園のようです。
オオサンショウウオ、カルガモ、ムササビ、キツネ、ハヤブサやクマ、シカまで。
15分程度で、陸”川”空の結構な数の動物と出会えます。
旅立った動物たちのための、萬霊塔(ばんれいとう)
動物園の中心には、動物たちの供養のための石碑、萬霊塔(ばんれいとう)がありました。
一等地に広々としたスペースを設けて、しっかり作っているところが、動物たちと真摯に向き合っていて「いいなぁ」と思います。
看板も、明るい関西弁の語調で、ちゃんと説明してくれています。
開けていて見晴らしがよく、いい風がよく通る場所でした。
見るだけではなく、さわれます。「おとぎの国」
さて、動物園に行ってやりたかったことナンバー2「ふれあい」のできるエリア、「おとぎの国」です。
テンジクネズミ(モルモット)、ウサギ、ミニブタ、ヤギ、ヒツジなどの動物にさわれます。
モルモットやウサギは時間指定、予約必要です。今回は利用しませんでしたが、モルモットたちがぞろぞろ帰っていく姿は見られました。
ミニブタ、ヤギ、ヒツジは9:20~11:30、13:15~16:25の間で自由に触れます。
温厚な動物たちなので、ほとんど危険はありません。が・・・近くで見ると、結構大きいのでちょっと勇気がいります。
柵の中に入って、群れに加われます。足元のサプリメントにご注意。(飼育員さんがこまめに掃除してくれていました)
これだけ接近できます。接触もできます。
ティ子さんは大喜びで、ヤギの耳をつんつんしたり、頭突きでほんわかバトル中の、ヤギの間に割って入って参戦したりしていました。
「やーぎー」一瞬で覚えました。ここにきてヤギ株がうなぎ登りです。
白ヤギさんたら柵まで食べた。
二つに分かれたヤギのエリアでは、頭上に天橋立が・・おお?!
天空でくつろぐ黒ヤギさん。さすが山育ちなだけあり、高所をものともしない落ち着きを見せています
ハァハァ・・・予想以上に楽しかった・・
スケールが違う。ダイナミックな動物たちのいる「アフリカの草原」
さて、お次は「アフリカの草原」です。
まずカバさんがお出迎え。首をのっそり岸にあげて、なんだか眠そうでした。
つづいて気取り屋のフラミンゴたち。
そして、お目当てのキリンです。
のびのびした首、足、動き。悠然たる姿を、真剣に見ていました・・・
このキリン、二階からみることもできます。写真の奥にご注目。通路がありますね
キリンと目線を同じ高さに合わせることができます。こちらは上からの写真です。
タイミングさえうまく合えば、大迫力で見ることのできるこの2視点、子どもにはたまらないのではないでしょうか。
園内西口にはショップ、カフェ、食事処も
動物園の西口にはいくつかの商業施設があります。
リニューアルオープンしたばかりで、おしゃれな雰囲気でした。
図書館カフェ・・・なんだか動物園のカフェとは思えません。
ショップは動物園と同じく、コンパクトな印象です。※ちなみに東口にも、お土産屋さんとカフェが一体になった施設があります。
今回は利用しませんでしたが、2階に動物園を西から見渡せるビュッフェレストランあり。
動物園が閉まっても、21時半まで食事で利用ができます。
これだけは外せない、「もうじゅうワールド」
最後に、ライオンやトラ、ジャガーなどの肉食動物が君臨する「もうじゅうワールド」へ。
まずはライオン先輩にお会いしました。
最接近できるガラス窓から大迫力で見られましたが、若干曇っていて写真映りが悪かったため後ろから・・
寒気のする存在感です。しかも見ている間、何回も吠えてくれました。
そのたびに空気全体が振動するようで、恐ろしくも貴重な体験をしました。
ティ子さんはちょっと怖かったようです・・
齢23歳ということでかなりの高齢らしいですが、じゅうぶん怖い。わたしたちも怖い。
お次はトラ!と思ったら・・・寝てる・・・気持ちよさそうに・・
これでお終いかな、と思っていたら、別のトラさんは非常にサービス精神旺盛でした。
ガラスのまん前をぐーるぐる。
背筋がぞわぞわします。こちらに視線を向け、大股で歩いてくる姿は既にスペクタクル。
ティ子さんもやっぱり怖がっていました。本能的な「おそれ」を感じますからね・・
でも、同時に野生の筋肉のしなやかな動きには、「うつくしさ」をも感じずにはいられません。
歩いているだけなのに、目が離せなくなるんですよねー。
まとめ。コンパクトにまとまりつつも、沢山の顔をのぞかせる異世界!
ここまでお読み下さり、ありがとうございます。
予想通り、結構長めの記事になってしまいました。まとめます。
・授乳室、おむつ替え台つきトイレなど、赤ちゃん連れに嬉しい施設がこれ以上ない数で完備
・園内はコンパクトな面積で、舗装も行き届いており、座れる場所もふんだんに設置。無理なくまわれる
・京都市内という立地にありながら、王道の動物はしっかりと網羅されている
・さわれるコーナーが赤ちゃん連れに楽しい!
・展示の方法にも、それぞれの場所で「ひと工夫」アリ
写真をふんだんに使ってご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
京都市動物園は、京都市内という立地にありながら、王道の動物もきちんとおさえつつ、子連れでも無理なく回れるちょうどよい大きさの動物園です。
1歳のティ子は、楽しすぎてお昼寝もしたくなかったようで、いつもは寝る時間なのに一向に寝付こうとしなかったのですが、帰り道に一瞬でスヤァ・・と眠りに落ちました。
もちろん、大人でも楽しみ方は無数にある、面白い動物園だと思います。
例えば、西には大文字山、南には東山がそびえており、ちょっとした園内の風景も独特です。
園内の池+東山の写真ですが、動物園というイメージとはだいぶ、違いますよね。
紅葉の季節に来ても、見ごたえがありそうです。
図書館カフェなどは、おしゃれでデートにも使えそうな雰囲気でした。
近辺には平安神宮や南禅寺があるので、はしご観光も捗りそう。
子連れだと、なかなか大変ですが・・
しっかり無理のない計画を立てて、最大限、楽しみたいですね。
以上、1歳児連れでの京都市動物園の利用レポでした。
動物園のおでかけにはベビーカーは必須です!
抱っこひもを使うのも手!赤ちゃんの視界が前方ワイドに広がる、エルゴ360!