1歳児が行く、京都国際漫画ミュージアム。

himaguriです。
家族で京都国際漫画ミュージアムに行ってきました。
全国でも珍しい、「漫画」をテーマにした博物館です。
私も妻も漫画が大好きで、お互いに興味を持つきっかけにもなった、という思い出もあります。
そこで、1歳半の娘ティ子と行って楽しめたのか?おすすめのポイントは?注意点は?などなど、子連れ家庭での訪問を検討されているあなたに向けて、記事を書いていきたいと思います。
漫画が好きなパパママには、是非とも訪れていただきたいスポットです。
詳しくは後述しますが、小さい子でも楽しめる仕掛けがふんだんに用意されており、普通に漫画を読みに行くのでも良いですし、漫画を学術的に勉強することもできる、一日いても飽きないスポットです。
良いですよここは・・・フフフ・・
それでは参ります。
※著作権保護の観点から、限定的に許可されているエリアの写真のみを載せております。そのため文章メインです!頑張ります。
京都国際マンガミュージアム概要
最寄駅は京都市営地下鉄「烏丸御池」駅です。
地上に出て、すぐ。5分もかかりません。
車で行く場合は、専用駐車場が無いので、近くのコインパーキングを利用することになります。
開館時間
開館時間は、10:00~18:00(最終入館時刻30分前)です。
休館日は毎週水曜(祝日の場合は翌日)です。
入場料
料金は、大人一人800円。
中高生・小学生は料金が安く、それぞれ300円と100円です。良心的ですね。中学生の時に来たかった。
小学生未満は無料です。ティ子は1歳半のため無料!!
それから、地下鉄1Dayチケットなどで優待割引もしてもらえます(2割引)。
やすい!
さらに、当日であれば再入場もできます。
やさしい!
到着と、遅めの昼ご飯
電車を乗り継いで、やって来ましたる漫画ミュージアム。
堂々たる外見です。
スロープになっていてベビーカーでも入れるので、有難いですね。
どこかでお昼を食べるつもりが、あいにくその日は近くでいいところが見つからず・・・
時間も15時頃で、やや外れてしまっていたんですよね。
ピークカット(混雑時間帯から外すこと)はいいんですが、いつもやや外し過ぎてしまう感があります。
ミュージアムカフェ「えむえむ」。壁に漫画が!
そこで、思い切ってマンガミュージアム内のカフェ「えむえむ」を利用してみました。
本館内の「スタンドカフェ」と、人工芝隣の「グラウンドカフェ」の二か所、敷地内で食べられる場所があります。
スタンドカフェはがっつり食べたい方、グラウンドカフェは優雅にお茶したい方向けのメニューが揃えられています。
スタンドカフェでごはんを買って、グラウンドカフェに持ち込んで食べることも可能です。
スタンドカフェの方は、カウンター席が「コ」の字型に回り込んだ、シンプルなスペースでした(なんだか某ファスト牛丼店の店舗形態みたいです)。
しかし特筆すべきは、その土壁。
全面、数々の漫画家さんが寄せ書きしているフリースペースとなっており、いろんな漫画の手書きイラストやキャラクターを楽しめます。
サイン色紙を並べているお店はたまにありますが・・・まさに「枠にとらわれない」ディスプレイです。
巨大でダイナミックに描かれたものから、小さくて線が細いものもあり、いろんな漫画家さんの個性豊かなタッチを一度に鑑賞できます。
ティ子はというと、やなせたかしさん直筆アンパンマンに興奮していました。
残念ながら写真は「個人使用のみ許可」でしたので、こちらで公開することはできませんが、あなたにもぜひ一度、あの雰囲気を体感して頂きたいですね(HPでちょっとだけ見られます)。
グラウンドカフェに移動
さて、本館でご飯を調達し、隣にあるグラウンドカフェに移動しました。
こちらは、打って変わっておしゃれな雰囲気。有名な中庭が一望できます。
こちらで頼めるのは、ドリンクとスイーツのみ。
軽食のみ取りたい場合は、こちらに直で来ればいいというわけですね。
私達はそこで遅めの昼食をとりましたが、頼んだ「鶏塩丼」が美味しかったです。
京都市のど真ん中で700円は安いと感じます。しかも、かなりのボリューム。
そして何より、美味しい・・
意外なほど、コストパフォーマンスが高いと感じました。
この近辺でご飯に悩んだなら、マンガミュージアムのカフェ「えむえむ」、ありだと思います。
ここまでなら、入館料なしで利用できますからね。
京都国際マンガミュージアム入館
おなかも膨れたので、マンガミュージアムに入館です。
ベビーカーは受付で預かって貰えます。
雰囲気
開架に置いてある漫画はすべて読み放題なので、当然、漫画を読みふけっている方が多いです。
自然、図書館のような静かな雰囲気ですので、子どもが騒がないよう注意が必要ですね。
あとはやはり、外国人観光客の方も多かったです。
日本の漫画や、ポップカルチャーが好きで、はるばる外国から来られる方は沢山いるみたいですからね。
もともとは校舎だそうです
このマンガミュージアムの建物、もとは小学校の校舎をリニューアルしたものなんだそうです。
よく見ると、そこここに学校の面影があります。
全体が懐かしいような、落ち着くような不思議な雰囲気になっているのは、そのあたりからなのかもしれませんね。
展示
ユニークで楽しい展示が沢山ありました!
コンピュータでコマ割り作業体験
私達は触りませんでしたが、漫画のコマ割りを自作できるマシーンがありました。
横で見ていると、直感的な操作でスイスイ動かしていて、楽しそうでした。
いまや漫画も、コンピュータとともにある時代ですから、あなたの好きな漫画も、こんな作業をもとに作られているのかも知れません。
お絵かき体験
色鉛筆や、マーカーなどで好きなように絵を描くことができるコーナーがありました。
マーカーにも種類があり、筆のような書き味で、重ね塗りすることで色合いを変えられたりするものが置いてありました。
ここが意外に人気のコーナーで(特に外国人の方が多かったです)、長机二個分の椅子が全部埋まっていました。
漫画に囲まれて、絵心が刺激されるんでしょうかね。
ただそのせいか、自由に使えるペンのほとんどが、インク切れか筆先が擦り切れるほど使い込まれたものばかりでした・・・執念を感じます。
ティ子も参加しました。楽しそう。
漫画の壁
ミュージアム内には、「漫画の壁」と題された、漫画でできた壁があります。
まあ、普通に本棚ではあるのですが・・・床から天井まで、びっしりと漫画が積まれている様子は、たしかに「壁」ではあります。
それよりも、1~3Fまでフルで使った、その蔵書量にこそ注目すべきでしょう。
古今東西、大体のタイトルは、ここで読めるかと思います。
実際、最近のWebコミックの書籍版に至るまで、手広く収められていました。
漫画喫茶と比較しても、この量はなかなかないでしょう。
料金という面から見ても、読みたい漫画がたくさんあるのなら、かなりリーズナブルです。
ただし、連載中の最新コミックなどはあまり取り揃えられていないようでした。最新から2巻分くらい古いのが最終でしたね。
また、当然と言えばそうですが、人気漫画を複数持っておくということもしていないので、誰かが読んでいれば順番待ちするしかありません。
その辺を理解したうえで、かしこく利用すると幸せになれるかと思います。
人工芝グラウンド
こちらも有名ですが、漫画を持って外に出て、空の下で楽しむことができる中庭があります。
寝転んで読むことも可能です。事実、多くの方がそんなふうにして漫画を楽しんでいました。
はだしで歩きまわっている方もいました!
雨が降っていなければ、開放感にあふれる読書が楽しめるでしょう。
しかも後から知りましたが、ここでなら飲食も可能みたいです。
人工芝は、雨風による汚れは多少ありますが、それほど気にならない範囲だと思いました。
ペレット状の細かい緩衝剤?のようなものが撒かれていて、はだしで歩くと足につきますが、手でパッパッと払い落とせます。
「青空の下で、子どもがはだしで歩き回れる」という点に惹かれてティ子を連れてきたのですが、人工芝が何者か気になってしまうようで、目論見通りにはいきませんでした。
まあ、人工芝のテクスチャーを心ゆくまで楽しんでいたので、良しとします・・・それでいいのか・・ティ子・・
こども図書館
もともとは図書室だったかのような広めの空間では、主に子どもをターゲットにした展示「こども図書館」がありました。
靴を脱いで上がるエリアとなっています。
本が置いてあり、児童図書室のような趣なのですが、円柱に本棚が巻かれていたり、床がなだらかにすり鉢になっていたり、曲線の段差があったり、まるで公園のようです。
小さい腰掛けや、人をダメにするソファなどがたくさん置かれており、実際何名かの方々がダメになられていました。
主に・・・お父さんお母さんでしたかね・・・お疲れ様でございます・・
ここにあるのは、漫画というよりも絵本ですね。
本が好きな子なら、いつまででも楽しめそうです。
端には大きめのディスプレイがあって、「はなかっぱ」が上映されていました。
時間帯のせいもあるのでしょうが、全体的にけだるい平和な雰囲気でした。うちの子がいちばん活発に動き回っていたかも。
火の鳥オブジェ(でかい)
1階と2階が吹き抜け構造になっている空間に、巨大な火の鳥のオブジェが展示されており、かなりの迫力でした(記念撮影OK)。
手塚治虫先生の、火の鳥ですね。
真下から見ても大きいですし、2階に行くと吹き抜けの中央を通る通路から間近で見られます。こちらも大迫力。
マジメな漫画の歴史。メイン展示「マンガって何?」
2階のメインギャラリーでは、広々したエリアすべてをふんだんに使って、漫画の歴史を「通し」で学ぶことができる展示となっています。
内容は、至ってマジメなものだと感じました。
でも、題材が漫画というものであるせいか、堅苦しさは全くなく、楽しく見ていける展示でしたね。
ここでも、いろんな場所でみなさん思い思いに漫画を読まれており、その雰囲気も相まって独特の場になっていました。
残念ながらこの時、我らがティ子さんがエキサイトしてオーバードライブしてしまったため、鑑賞もそこそこに引き上げざるを得ませんでした。次回はぜひ、もっとゆったりと観てみたいものです。
1歳児と行くときの注意まとめ
もしあなたが、小さいお子さんと来訪を検討されているなら、以下の点に注意すると良いと思います。
飲食ができるのはミュージアムカフェ・・と、グラウンドのみ
当たり前ですが、館内は飲食厳禁です。
入場の前に、おなか&のど具合をチェックしておきましょう。
ですが!私も後から知ったのですが、グラウンドでは飲食OKだそうです。
もちろんもちろん、ごみは各自で持ち帰りです。もちろん持ち帰りましょう。
再入場は可能なので、いったん外に出て食べられることも覚えておくと良いです。
館内の移動に注意。意外と狭い場所もあります
ベビーカーは受付で預かってもらうことになるので、わが子を含む貴重品は身につけていくようにしましょう。
また、館内の階段は思いのほか急で、狭いです。小学校をリニューアルしたということでやむなしの部分もあるのでしょうが、雰囲気重視なところがあります。
天井に頭をぶつけそうになった場所もあったかな。
エレベータが1基あるので、不安があればそちらを利用しましょう。
館内ではお静かに・・・
特に子供を連れて行くときは、静かに鑑賞を心がけましょう。
テンションが上がってしまうのも凄くよくわかりますが、あくまで博物館です。
静かに漫画を楽しんでいる方も多いので、音の出ないおもちゃ等を持ちこむと良いかもしれません。
まは、前述した子どもコーナーでは、音声付きの映像も流れていますし、子どもも多いので少しだけ寛容な雰囲気です。
また、屋外もありますので、お子さんが発奮してしまった時は上手に利用すると良いかと思います。
抱っこ紐を利用するのも手。オススメはエルゴ360。
まとめ。また時期をおいて行きたいです
マンガミュージアムに正式に入場したのって初めてだったんですが、予想以上に子供のことが考えられていて、すばらしいと感じました。
料金も子供向け良心設定ですし。
もちろん、純粋に博物館としても見どころが盛りだくさんですし、普通に漫画を読みに行ってもいいですね。
今回は、ティ子はあまりにもエキサイトし過ぎて、「すべての漫画を読まないと気が済まない状態」となってしまったので、妻と二人がかりで説得しました。
次回は、もっと心穏やかに楽しめるといいですが・・親子共々、精進します。
かなり細かく、色々な特別展をやっていて、リピーターにとっても毎回行くたびに新たな発見が得られそうです。
また時期をおいて、行ってみたいですね。
以上、漫画ミュージアムについて、でした。