一歳半と、下鴨神社のみたらし神事に行ってきました。

himaguriです。
京都市左京区の下鴨神社「みたらし祭」に参列してきました。
下鴨神社と言えば、糺(ただす)の森。世界遺産ですね。
一説によれば紀元前、2,000年以上の歴史を持った地であるとか。
「有頂天家族」や「夜は短し歩けよ乙女」などで最近、人気の作家である森見登美彦さんが、作中によく登場させている場所でもあります。
何回か行ったことがあり、その境内の「静けさ」や「おごそかさ」の中に身をおくと、なんとなく神妙な気持ちになったのを覚えています。
さて、ときは土用の丑の日の前後5日間、「みたらし祭り・足つけ神事」という行事が、ここ下鴨では毎年行われているのを、あなたはご存知でしょうか。
「みたらし」という言葉、お察しの通りあの「みたらし団子」と関係があります。
さて、今回の記事ではその「みたらし祭」に、妻と1歳の娘と、勢いで会社上がりに参加したときのことを書こうかと思います。
パパっと読むための目次
下鴨神社のみたらし祭りとは?
ちゃんとfacebookもあります。最近は寺社仏閣にも、さも当然のようにfacebookページがあるのですね・・・
住職さんがパソコンをカタカタ、ブログを書いている様子を想像すると、なんだか時代を感じます。
みたらし祭りとみたらし団子の関連性
以下、HPからの引用です。
平安期の頃、季節の変わり目に貴族は禊祓いをして、罪、けがれを祓っていた。土用の丑の日に御手洗池の中に足をひたせば、罪、けがれを祓い、疫病、安産にも効き目があるといわれている。毎年、土用の丑の日に境内御手洗池に祀られている御手洗社において「足つけ神事」が行われる。老若男女が集まり、御手洗池で膝までを浸し、無病息災を祈る。
引用元:下鴨神社公式HP「みたらし祭」より
平安時代から(約1,200年前!)行われている行事だそうです。
下鴨神社には「御手洗池(みたらし池)」という池が湧いていて、ここに足を膝までつけることで厄払いをする、というのがこの神事の概要です。
そして「みたらし団子」との関連ですが、一説にはこの御手洗池の泡をかたどり、この地で発案されたものだとか。
後醍醐天皇がこの池の水を手ですくったところ、まず一つ泡がたち、時間をおいて4つ泡が立ってきたそうです。
それを、最初の1つを頭に、次の4つを四肢に見立てて団子とし、お供え物としたという説があります(団子はその後、持ち帰って食べたのだそうです)。
私も、あのみたらし団子のルーツが下鴨神社にあったことは、今回初めて知りました。
足つけ神事の内容
ここでは、上に書いたような古くからの習いにのっとり、境内の湧き水に足を浸して身を清めたのち、蝋燭に火を灯して家族の無病息災を願う、というのが概要です。
湧き水は真夏でもかなり冷たいそうです。
真夏のイベントにして、なんとも「涼」を感じるじゃありませんか・・
開催期間
2017年の開催期間は、7月22日より7月30日の9日間でした。
毎年、7月の土用の丑の日の前後で約10日間、催されるようです。
例年この通りなので、来年以降もその辺になると思われます。
時間は、初日22日のみ9時から21時まで。それ以降は5時半から21までとなります。
朝の5時半ですよ・・・なかなかハードです。大丈夫なのかな、住職さん・・
料金について
神社自体に入場料は発生しませんので、灯明料という蝋燭代300円のみになります。
車で行った場合は、専用の駐車場(30分200円)を利用するのが最も安いと思います。
駐車場って意外と高いです。特に京都市内は・・
仕事上がりに下鴨神社に急行
当日、早めに仕事から上がれたので、妻にこのイベントの話をしてみたところ、なんと二つ返事で了承してくれました。
もちろん、私達が純粋に楽しそうだと感じたからに他ならないのですが・・
以前、鴨川でちょっとだけ川遊びをして、水遊びの楽しさに目覚めていたティ子さんにはうってつけに感じたんですよね。
当時、ティ子は体力が有り余っていて夜更かし気味だったので、これで早めに寝てくれるなら、という思いもありました。
仕事あがりに世界遺産に行けるなんて・・・!と、2人ではしゃぎました。
出町柳駅に到着
京阪線の最北端、出町柳駅が下鴨神社の最寄りになります。
「鴨川デルタ」と呼ばれている、鴨川の三角州エリアの最寄りもこちらになります(今回は時間も遅かったので行きませんでしたが、いつかは娘と川遊びに行ってみたいと思っている場所です)。
駅を降りると、やや混んでいました。
道行く人はみな、下鴨神社に向かっているようです。まあ当日は日曜日でしたし、夕方からの混む時間帯でもあったので、ピークでこれなら・・・という感じです。
道行く人の会話が耳に入ってきたのですが、近場の方も「こんなんやってるの知らんかった〜」だそうです。
なんだか市比賣神社のひいな祭に行ったときも、同じような会話を耳にした気がします。
わりと京都あるあるですね・・・近場に住む人ほど、意外と把握してない・・
京都人はクールです。
でも、かといって外国人観光客ばっかり・・・というわけでもなく、来ている方は日本人ばかりでした。
もしかすると、ほんとうに穴場なのかも知れません。
神社までは徒歩で約15分
とことこと歩いていったのですが、大体1km程の道のりで、15分くらいで行けます。
「みたらしまつり」の、のぼりがありました。
道中の竹林も、ライトアップなどされていて幻想的な雰囲気です。
なぜ妻が仁王立ちなのかは不明です。きっと楽しかったのでしょう。
糺の森の境内へ
そして、糺の森の中へ。
昼間でも薄暗いこの場所ですが、夕方以降はよりいっそう暗さが迫ってくる感じです。
まわりに人がいなかったらけっこう怖そう。
歩いていくと、屋台が出店しているエリアが。
名物のみたらし団子の屋台も出ていて、20メートル位の行列ができていました。
せっかく来たので・・・という安易な理由で、行列に加わる我々。
無条件にワクワクしてしまう魔力が、祭りの行列にはあります。
でも回転率は悪くなく、10分程度で買えました。
きなこをまぶすかどうかを聞かれたので、3本まぶしてもらいました。
やわらかいけどべた付かない、美味しいみたらし団子でしたよ。やっぱり焼きたてはうまい。
南口鳥居に到着!
携帯の写真なので、あまり伝わらないかもしれませんが・・
結構な賑わいを見せていました。
南口鳥居を抜けると、縁結びで有名な連理の賢木(れんりのさかぎ)、そして神社の入り口となっている楼門(ろうもん)があります。
提灯がずらりと並んでおり、こちらもなかなかの威容でした。
みたらし祭・足付け神事に参列
楼門をくぐるとすぐに、みたらし祭の参列所がありました。
楼門の裏手に、ベビーカーを一時預かってくれる場所があります。
預かってくれるというよりは、置き場としてオープンになっているだけのような気もしましたが・・
貴重品は身に着けて行った方が良さそうです。
簡易靴脱ぎ所で、履物を脱いで服をまくります。
スタンバイOK。
それから松明料300円を支払い、御手洗池に入っていきます。
みんなして川に入っていく様は面白かったですね。
人が多かったのでイモ洗い感がありましたが。
気になる、御手洗池の水温は?
水温は・・・「まあまあ」冷たかったです。
もっとこう、体の芯までキンと冷える温度を期待していたのですが・・
大体19℃くらいでしたかねー。元水泳部なので大体、体感で温度がわかります。
水深はだいたい40cmくらい。
上の写真にもある、渡り橋の下あたりに神社関係者と思われるおじさんがいて、手でメガホンを作って大音声で説明していました。なんか、シュール。
おじさんによると、日によって温度が変わるのだとか。
そして、その日の水温は、「残念ながら」かなり高めだったそうです。うーむ残念・・
おじさん「今日の水温は!!・・・ごめんなさい!!かなーり、あったかいです!!」
おじさんの芝居がかった口上が心に残っています。
一歳児も清めてもらいました
ティ子さんは基本的には抱っこ・肩車で参列です。
蝋燭を眺める1歳児。
抱っこしたまま足を水につけて、簡易ながら清めてもらいました。
ティ子さんも水に足をつけて立ちたがったので、浅いところで着水させてあげました。
やっぱり、水遊びに興味津々なご様子。深いところに行きたがります。
その身長じゃ、腰まで浸かっちゃうでしょーに。
清めの後はご神水
池から上がり、履物をはくと、そのままご神水のコーナーになります。
6列くらいのサーバー(人が椀に水を入れてくれます)があり、次々と流れるようにサーブする様は、まるで食堂か市場を見ているようです。
人の数も多かったですが、サーバーの方の手さばきも速かったです。システマチック。
ご神水はやわらかい口当たりで、なかなか美味しかったです。
お守り、おみくじなど
その後はご神水や各種お守りの販売コーナー。
こちらも活気があって、神社というよりは叩き売りのような趣を感じてしまいました。
やはり世界遺産の神社ともなると、慣れてます。慣れ過ぎています。だがそれがいい
面白い光景でしたねー。
あとは、水にちなんだ「水みくじ」など、人気でした。
水に浮かべるとおみくじの結果がわかるというもので、貴船神社にも同じようなものがあったと記憶しています。
みたらし祭、足つけ神事(下鴨神社)にこれから行くあなたは注意!
一歳児と行ってみて、注意すべきと感じたことをまとめます。
蚊に注意!
糺の森には、蚊が出没します。
薄暗く、水気も多い場所なので無理もありませんが、可能であれば虫よけをしていくと吉です。
赤ちゃんにも使えるムヒを持っていきましたが役立ちました。
休憩所は少ないので注意!
駅から糺の森、神社の中は休憩できる場所が少ないです。
ベンチなどは基本的になく、縁石などに腰掛けて休むことになるでしょう。
なるべく歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
また、砂利道が多いので、ベビーカーで行く際は、車輪の大きなものでないと逆に疲れそうです。
うちで愛用しているエアバギーは、なんなく踏破してくれました。頼もしい。
特に足つけ神事に行く場合は、服装や荷物に注意!
足つけ神事に参加する場合は、服装に注意です。
脱ぎやすい履物、まくり上げやすい服装で行くのが良いでしょう。
履物は、ビニール袋に入れて持っていくことになります。
荷物はリュックなど、背負えるものにして両手がフリーになる方が便利だと思います。
もちろん、入った後に足を拭く、タオル類などを持っていくのを忘れずに。
まとめ。今度行くときは、早朝に行ってみたいですね
超期間限定で、年間でも行くタイミングが限られてしまうのですが、とても楽しいイベントでしたので、是非おすすめしたいですね。
特に、糺の森に行ったことがなければ、セットで見てみるのが良いかと。
周辺の町並みなんかも、親しみやすくてなんだか居心地良く感じるんですよね。
なんとなく学生街のような雰囲気(京大生も多いです)で、美味しいお店もたくさんあります。
近くのファラフェルガーデンというお店のファラフェル、ケバブは絶品ですので、是非行ってみてください。
もし次回、みたらし祭に行くことがあれば早朝に挑戦してみたいですね・・
人も少ないでしょうし、水も冷ったいでしょうからね。
以上、みたらし祭参加レポートでした。
後日。鴨川デルタにも行きました!
Comment
こんばんは。イガイガです!
まるでそこに行ったような気持ちになれる記事をありがとうございます(^^)
こういう身も心も清められるような場所は大好きです。
私の地域から行くのはなかなか難しいですが、もし機会があれば行ってみたいですね!
こんばんは、イガイガさん。
コメントありがとうございます!
>>こういう身も心も清められるような場所は大好きです。
リラックスできるし、良いですよね。
もし京都にお越しの際は、寺社仏閣だけでなく、糺の森や鞍馬など
自然の多めなところも大変おすすめですので、ぜひ検討してみて下さいね^^